セルフケア

セルフケアは文字通り、労働者本人が個人で実施するメンタルヘルスケアです。

どのように周囲がケアしようとしても、本人にメンタルヘルスの関心がなければ大きな効果は期待できません。メンタルヘルスの健康を保つには、自身のストレスを自覚し、対処の必要性を認識する必要があります。

セルフケアの内容として、ストレスチェックを受ける、ストレスに関する学びを進めるなどの方法が挙げられます。規則正しい生活や趣味への没頭など、ストレスを溜めないための活動も大切です。

LINEによるケア

LINEによるケアは、企業や組織の管理者が実施するメンタルヘルスのケアです。管理監督者には、従業員が健康かつ快適に働ける状態を作る義務があります。その一環として、メンタルヘルスのケアも必要です。

LINEによるケアの例は、以下のとおりです。

• 勤怠状況や職場環境など労働状態の把握
• 従業員との面談や相談対応
• 職場環境改善の計画立案や効果測定

事業場内産業保健スタッフによるケア

事業場内産業保健スタッフによるケアは、産業医や産業保健師などによるメンタルヘルスのケアです。専門的な視点による企業全体の支援や、医学的な観点による指導・アドバイスなどが求められます。

事業場外資源によるケア

事業場外資源とは、外部の機関や専門家を指します。労働者のメンタルヘルスを守るには、企業や組織内でのケアだけでなく、必要に応じて外部機関からの支援を受けることも大切です。

メンタルヘルスに関する十分な取り組みのためには、4つのケアを上手く取り入れる必要があります。

セルフケア

メンタルヘルスの不調が比較的軽い初期段階では、まずセルフケアが大切です。ストレスを溜めこみすぎないよう、自身で意識的に行う活動・対策を意味します。

セルフケアの主な方法は以下のとおりです。

• 深呼吸
• 適度な運動：ストレッチやウォーキングなど負荷が大きすぎないもの
• 深い睡眠
• 趣味など気分転換

メンタルヘルスの不調の初期段階で上手く対処できれば、深刻になるのを防げる可能性があります。

他者への相談

自身によるケアだけでは足りないと感じたら、早めに他者を頼る必要があります。他者を頼る方法として最も実施しやすいのが「相談」です。

メンタルヘルスの回復に役立つアドバイスがもらえれば嬉しいですが、単に話を聞いてもらうだけでも効果があります。自分の気持ちを聞いてもらうことで、精神的に追い込まれることを軽減できるでしょう。話すうちに考えが整理され、解決の糸口が見えるケースも少なくありません。

一人で抱え込まず第三者を頼ることも、メンタルヘルスの回復に必要です。

通院・休養

メンタルヘルスの不調が重い場合、悪化させないために通院や休養といった対処をする必要があります。

通院では専門医やカウンセラーによるサポートを受けられます。症状や体質に合わせた薬の処方や生活面でのアドバイスは、メンタルヘルスの回復において非常に効果的です。最も確実で効果が期待できる方法かもしれません。

休養も大切な方法です。仕事を休むのはもちろん、家事などもなるべく最小限にして、回復を最優先にします。無理をし過ぎると深刻な病につながる恐れがあるため、早めの対処が必要です。

メンタルヘルスの不調で悩んでいる教職員の方は、ぜひメンタルオフィスKaze（カゼ）へご相談ください。教師経験のあるカウンセラーが、オンラインで場所を問わずに相談・アドバイスを実施します。