元気がない

• なんとなく顔色が悪い
• 食欲がない
• よく眠れない様子がみられる
• イライラしていることが多い
• 体調不良を訴える

など、いつもと違う様子がみられる場合は注意深く見守りましょう。子どもに限らず、悩みや心配事があれば、食欲不振になり、よく眠れなくなり、イライラするものです。また、頭痛・腹痛・嘔吐など頻繁に体調不良を訴える場合は心の調子を崩している可能性もあります。

口数が減る

• 学校の話をしなくなった
• 自分の部屋にこもることが増えた
• 家族との会話を避けるようになった

以前は学校の話を楽しそうにしていた子どもが急に話さなくなるのは、学校で嫌なことがあったからかもしれません。自分の部屋にいることが多くなったり、家族との会話を避けたりするのは「学校が辛いことを家族に知られたくない」と感じている可能性があります。

登校を渋る

• 朝なかなか起きてこない
• 朝食や身支度に時間がかかる
• 「行きたくない」「今日は休みたい」と頻繁にいう

これらは「学校に行きたくないけれど、行かなければならない」という葛藤の現れです。真面目な子ほどこのような前兆がみられます。

部活・習い事を休みがちになる

部活や習い事を休みがちになるのは、そこに何らかのストレスを感じている可能性があります。また、他のことが原因で心身が疲れ果て、今までできていたことが楽しめなくなっていることもあるため注意が必要です。

このような様子が長く続き不登校への不安を感じるようであれば、早めに専門知識のあるカウンセラーや支援機関に相談して、客観的なアドバイスを求めることが大切です。

メンタルオフィスKaze（カゼ）は教師歴30年のカウンセラーがお話を聞き悩みの本質を探ります。

「子どもが元気になること」を目指す

子どもが不登校になると、親は「1日も早く再登校できるようになってほしい」と考えがちです。
しかし、学校復帰にこだわりすぎると、子どもはさらに追い詰められてしまいます。一番大切なのは「子どもが元気になること」そして「外の世界に興味を持ち楽しんで関われること」を目指して対応していきましょう。

登校を無理強いしない

不登校の子どもは、すでに十分悩み頑張っています。親が登校を無理強いするのではなく「学校は休んでも大丈夫」と伝えてあげることが大切です。そうすることで、子どもは「親は味方だ」と感じ、安心して気持ちを話せるようになります。

話を聞く

親の方から「そろそろ外に出てみない？」「お友達と会ってみない？」「学校に行ってみない？」などと働きかけるのではなく、まずは子どもの話に耳と心を傾けてみましょう。話を聞いてもらうことで心が安定し、不安を払拭することができるかもしれません。もどかしくても、子どもの方から「外に出てみようかな」「友達と会いたいな」「学校に行ってみようかな」などの言葉が出るまでじっと待つことが大切です。

子どもと「これから」を話し合う

子どもから前向きな言葉が出たら、子どもの希望に寄り添って「これからどうしたいのか」をゆっくりと話し合っていきます。このとき、親は広い視野を持ち「再登校」だけでなく「保健室登校」や「フリースクール」「通信制高校」など多くの選択肢があることを伝えてあげると良いでしょう。

また、家庭だけで解決するのではなく、学校や地域の支援センター、または専門知識のあるカウンセラーに相談して、客観的なアドバイスをもらうことがおすすめです。