愛着とは、見えない糸のこと
2023/01/27
「愛着」を育てることは、
子どもがすくすくと豊かに成長していくために
何よりも大切なことのようです。
子どもが自立して、
親から離れて自信を持って活動していく。
そんなエネルギー、安心と信頼、
子ども顔は、何ともいえない素敵な表情をして
遊び、友達と関わり合い、
学び、成長していくんですね。
子どもに育てたい「愛着」。
育てるのは、人です。
養育してくれ安心できる人の
存在が大きいのですね。
関わり方によって
それが、「愛着のタイプ」が
異なるのです。
自分は、どんな愛着を
子どもに与えられるのでしょうね
昔は、こういうことがあったそうですよ。
「生まれた直後から乳児院や小児病院で
長期にわたり養育された子どもは
社会性の未熟さや発達障害、
時には死んでしまう」
おそろしいことです。
栄養状態や衛生状態に
問題があるわけでもないのに
こんなことが起こったのだそうです。
施設や病院が悪いとは言いません。
でも、その違いは何でしょう。
人との関わりが薄いのでしょうか?
それ以外は違いはないですよね?
人と接する
これは、栄養?
子どもが発したシグナルに対して
適切な養育をしてくれる人が
いないことから生じた
問題だと言われているようです。
この問題が示しているのは
人間という存在の人間らしい証明と
言えるのではないでしょうか。
愛着には、主に3つのタイプに
分類されることも分かっています。
実験室に母子を入れて、母親を退出させ、
再び母親が戻ったときの
子どもの反応を見る方法
「ストレンジ・シチュエーション法」
で判定します。
タイプ1.回避型
母親が部屋から出るとき、
泣いたり混乱したりすることがほとんどみられず、
再会時も母親と目を合わせず、
母親を避けるような行動をとります。
養育者が日常に子どもに対して
拒絶的に振る舞うためだと言われています。
子どもがシグナルを送れば送るほど
養育者が離れて行ってしまう
ことからこのような行動になります。
タイプ2.安定型
母親が退出する時に泣いたり追ったりします。
再会時に積極的に寄っていき、
抱きつくなどして安定を得られるタイプです。
このタイプは、、適切な養育ができています。
タイプ3.両極型
母親が退出するときに
激しく泣いたり激しく混乱したりします。
再会時には母親に対して
激しい怒りを向けます。
これは、母親が気まぐれで
一貫しない接し方をしているためだと
言われています。
養育者がいついなくなるかわからないので、
怒りをぶつけて引き留めようとしているのです。
このように、
養育者の関わり方によって、
愛着の型は変化します。
子どもにも個性があります。
親にも個性があります。
一概には言えないかも知れません。
親と子ども、そのパートナーの間では、
意識して、無意識に
そんな「糸」で結ばれているのですね。
メンタルオフィスKaze
愛着とは、子どもと結ぶ「絆」
2022/12/05
「愛着」
最近は、心理学の分野や発達障害に
関わって耳にすることが
増えてきたのではないでしょうか?
心理学の分野では「アタッチメント」と呼ばれ、
子どもの成長に大変重要であると
考えられています。
そもそも「愛着」とは、
特定の養育者(必ずしも母親とは限らない)
とのやり取りを通して形成される
「絆」のことです。
この絆があることで、
子どもは社会で生きていけるようになります。
更に、一度形成されてそのまま継続するのでなく、
その絆も発達していきます。
子どもの成長や子どもの生涯に
大きな影響を及ぼす「愛着」が
どのようにつくられ、発達していくのか。
「愛着の発達」について
確認しておきたいと思います。
〈愛着の発達〉
愛着は、主に4つの段階を経て発達していきます。
〇第一段階
「人物の識別を伴わない定位と発信」
と呼ばれており、
誕生から8~12週ぐらいまでの時期を指します。
この時期は、特定に人に限らず、
近くにいる人に対して視線を向け
泣いたり、発生をしたり、ほほえんだりする、
という行動をします。
〇第二段階
「一人または数人の特定対象に対する定位と発信」
と呼ばれます。
生後12週から6か月ぐらいの時期で、
第一段階で示した行動を
最も頻繁に関わっている人に
向けるようになります。
〇第三段階
「発信及び移動する特定対象への接近と維持」
と呼ばれ、6か月から2,3歳の頃までを指します。
この時期には「人見知り」が生じます。
人物の識別が明確になり、
見慣れない人には警戒心を持ったり
避けたりするようになります。
ハイハイや歩行ができる時期でもあるため、
自分から特定の人に近づいて行ったり
離れると追って行ったりします。
〇第四段階
「目的修正的な協調性の形成」
と呼ばれます。3歳以降を指します。
この時期になると、
母親は自分とは違う感情や意思を持っている
ことを理解できるようになり、
母親の態度や感情に応じて、
自分の行動を変えられるようになります。
母親が見えず離れた場所にいても、
永続性を獲得するために、
安心して過ごせるようになります。
このように、一つずつ段階を経て、
愛着を形成されていきます。
子どもにとって、
その後の人生に大きく影響を及ぼすであろう
「愛着」の形成を
段階を追って確認しながら、
親は愛情を注ぎ、形成に大きく関わっていく人です。
子どもの、それぞれの時期を
「今はこんな時期なんだな。」
と意識して関わっていきたいですね。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
児童虐待を受けた子どもの特徴
2022/09/02
あなたの子ども時代は、
幸せでしたか?
未だに、心に蘇る過去の
つらい思い出はありませんか?
昔は、学校の先生から身体的に
影響力を受けることも
珍しくありませんでした。
今では、体罰は大きな問題です。
また、ニュース等で、
私たちは、幼い子どもが
虐待の被害を受けた事件に
心を痛めます。
本当に、つらいですよね。
乳幼児期に虐待が行われた場合、
身体や心が発達せず、
様々な影響が表に出てきます。
身体的外傷だけでなく
栄養や感覚刺激の少なさ、
発育の障害、
発達の遅れなどが見られます。
愛情の要求が満たされないために
情緒が不安定になり、
対人関係の面で障害が出たり、
トラウマを抱える場合もあります。
【虐待を受けた子どもの特徴について】
虐待を受けた子どもの行動には、
次のような特徴があります。
〇必要以上に大人に甘える
大人との関係においては、
だれにでもべたべた
甘えてくることや、
親密な人間関係が結べない
ことがあります。
〇人と親密な人間関係を
築くことを避ける
友人や異性など、
親密な関係を築く段階になると、
意識的・無意識的に
相手を回避することがあります。
〇わざと困らせる
わざと大人を
困らせるような言動をとって、
その大人がどこまで
自分に目を向けてくれるか、
受け入れてくれるかを
確かめることをします。
〇立場の弱い存在をいじめる
自分より幼い子や弱い存在の子を
いじめたり暴力を振るったり
する傾向があります。
〇大人を挑発する行動
自分の親との関係を
他の大人で再現するように、
大人の怒りや暴力を
引き出すような挑発的な
言葉や態度をとることもあります。
〇自己評価と感情コントロール
対人関係だけでなく、
極端な自己評価の低さ、
その逆に過度の自己主張、
攻撃性の高さや怒り、
感情抑制の困難さなどが見られます。
【サポートについて】
虐待は、子どもに
様々な影響をもたらします。
上記のような特徴の出現する時期は、
被った虐待の種類や時期、
頻度などにより異なります。
個々に合わせて、
長期的に複数の場所や
人によるサポートが必要です。
親との関係は、
どんなことがあったとしても、
容易に断ち切れるものではありません。
親自身も虐待を受け
育ったケースが
少なくないことも
考慮する必要があるでしょう。
子どもだけでなく、
親への心理的、
教育的支援など
包括的なサポートが必要です。
子どもは、
社会や地域の宝物です。
未来の希望です。
必要な支援を怠らず
見守っていきたいですね。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
児童虐待は親だけの責任ではない
2022/08/19
2000年に、
「児童虐待防止法」が施行されて
今日に至るまで、
児童相談所での相談件数は、
増加の一途をたどっています。
この背景には、
人々の虐待への意識の高まりがある
ともいわれています。
実際に起きている虐待の件数も
氷山の一角にすぎないかも知れません。
ニュースでは、
痛ましい事件が後を絶ちません。
あなたも、
なんともいえない
つらい気持ちになったことも
数多くあるのではないでしょうか?
学校でも虐待の問題に
気を配るようになり、
日頃の生活の中で、
服装や不自然な身体の傷、
家庭訪問の様子など
個々の子どもの変化を
見逃さないよう取り組んでいます。
学校は、虐待を認知した場合には、
児童相談所等の関係機関に
通告する義務を負っています。
大切な子どもたちを社会全体で
守っていくことができるか、
私たち大人に課された重要な使命です。
そのためには、
私たちは、虐待についての理解を
更に深める必要があります。
虐待には
「身体的虐待」
「性的虐待」
「ネグレクト」
「心理的虐待」
の4つがあるとされていますが、
更に、違った虐待も増加しています。
虐待を受けた子どもに、
将来にわたって、
虐待の連鎖にも関わって
心に大きく傷を残す大問題を
私たち大人は、
「ひとりも出さない」
強い気持ちで
向き合わなければなりません。
また、自分が子どもに
虐待をしてしまう立場に
陥りそうなときに、いかに
積極的にサポートを受けるか、
行動に出る勇気を持つことも
非常に大切です。
なぜ虐待が起きるのか
リスク要因として
大きく分けて3つあります。
※すべてのケースが
当てはまるわけではありません。
1.親側の要因
①子どもへの否定的な感情・態度
妊娠を望んでいなかったことによる否定的な態度、
マタニティブルー、
産後うつなどの
心理的な問題があります。
妊娠に対する拒否的な感情は、
そのまま子どもに対する
拒否的な態度につながることがあります。
②親自身が虐待を受けていた
親自身が愛情で満たされてこなかったこと、
親自身が虐待を受けたために
自己評価が低いことなど、
親自身の人格形成段階での問題があります。
つまり、心が成熟しないまま
親になってしまったことが要因です。
③親の知識・認識不足
子どもや育児に対する知識の少なさや
育児への強い負担感、
不安感なども親側の要因になります。
2.子どもの要因
①育てにくい気質
気質的に育てにくい行動、
よく泣く、なだめにくい、
過敏などが挙げられます。
②身体的疾患
親の負担が大きくなる低体重児、
慢性的な疾患がある、
双生児なども要因になることがあります。
3.社会、経済的な要因
①経済的不安定や持病
経済的に不安定であること、
就労上の悩みやストレス、
周囲の環境からの孤立、
不仲な夫婦関係、
病気を抱えた家族がいる
ことなどが指摘されています。
②家族の再編成
離婚、再婚など
家族構成が増減することが
きっかけで起こることもあります。
義理の親子関係で
愛着関係が関係が形成されずに
虐待が生じるケースも多いです。
これらの要因以外でも
個々の事情により様々な要因があります。
そして、
一つだけの要因で
虐待が生じるとは
考えられていません。
複数の要因が組み合わさり
絡み合って虐待につながると
考えられています。
子どもを育てることは、
容易なことではありません。
様々な困難に遭遇し、
喜んだり失敗したりしながら、
取り組んでいく大きな事業です。
私たちは、社会的な大きな問題、
「虐待」についての知識を備え、
親がひとりで抱え込まないように、
社会や学校・地域、全体で
未来の希望(子ども)を
育てていきたいですね。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
子どもの性格と親の影響
2022/06/16
あなたは、
「どんな性格ですか?」
あなたもご自分の性格を聞かれた
経験があるのではないでしょうか。
あなたの性格は、
あなたが親に育てられ成長してくる間に
身に付いてきたものです。
子どもの性格のことを
考えることがあっても
自分の性格形成について
考えることは
少ないのではないでしょうか。
あなたも、
この世に生を受け成長してきたわけです。
親の影響を受けて、
育てられてきたのです。
親の子育てが
子どもの性格形成に、
影響を及ぼしているとなると
これからの、
あなたの子どもへのかかわり方が
子どもの人生やその後の様々な選択に
影響を与えていることになります。
親は、子どもの人生にとって
非常に大きな影響力をもっています。
生まれたばかりの赤ちゃんでも、
「よく泣く」
「おとなしい」
「よく寝る子」
など、様々な特徴があります。
これは、
「気質」と呼ばれ
両親の遺伝によるものが、
大きいといわれています。
「気質」は持続していきますが、
これが、
「赤ちゃんの性格」
というわけではありません。
「性格」は、
「その後の環境の変化」
「気質の特徴」
「育て方」
などが組み合わさって
つくられていきます。
ひとつひとつの要素が
大きく影響します。
また、
「気質」という特徴によって
「望ましいかかわり方」
「そうでないかかわり方」
があり、
子どもの
「性格」は、影響を受けて
変化していきます。
かつては、
「人間の性格は、生まれつきの素質で
決まるのではなく、
生後の環境によってつくられる」
と、されていました。
今では、
「生まれながらに個人差があり、
生まれた後もの持続する」
ことが、研究で分かっています。
遺伝的要素が大きい
「気質」は、
変化しにくく、広い意味での
「環境による影響」
によって、
「性格」は変化していきます。
「性格」=「気質」+「環境の変化」
環境は、成長の段階に沿って、
常に変化するものです。
だから、
「性格」も変化し続ける
ということになりますね。
そして、子どもの
「気質」は、
その性質によって
親の養育態度を
変えてしまうことがあります。
「親の養育態度が」
子どもの「性格」に、
大きく影響を及ぼすのです。
親は、子どもの
「性格」に
大きな責任がある人です。
責任重大ですね。
自分のかかわり方で
子どもの「性格」が
形成されていく。
プレッシャーもかかりますよね。
でも、
「やりがい」もありますね。
そして、何よりも、
子どもがどのように
自分の「性格」を
身につけていくのか、
親がしっかり
知っておくことが大切です。
それによって、
対応が必ず、
変わってきますよね。
子どもが、将来、
「あなたは、どんな性格ですか?」
と、問われたときに、
あなたの子育ての素晴らしさを、
本人は気づかずに、
語るときが
きっと、来るでしょう。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
親と子のスタートライン
2022/06/13
あなたは、親となり、
毎日24時間といっても
言い過ぎではないほど
子どもに、
深く関わっていますよね。
子育て、
難しく感じることも
あるでしょう?
精神的にも物理的にも
しんどい時期です。
子育てをどのようにすればよいのかと、
悩む親も多いです。
子どもの要求を聞いてあげたいけれども、
すべて受け入れるわけにはいかないし、
では、どの程度ならいいのかなど、
悩みますよね。
子どもをきちんと
「しつけ」なければ、
と、そんな強い思いが
ありますよね。
プレッシャーも
ありますが、
「簡単に子育てできる人」
は、いませんから
まずは、安心してくださいね。
子どもにも個性があり、
教科書通りには行きません。
しかし、ある程度知識を
もっておくことは
大切です。
「子どもへのしつけが必要な時期は、
主に2歳頃からです」
この時期は、
「イヤイヤ期」と呼ばれます。
この時期の接し方によって、
子どもの
「性格も変化」
していきます。
「三つ子の魂百まで」
という、よく聞くことわざも
気になりますよね。
大切な時期であることを
知っておくことで、
後からいろいろと、
思うことも少なくなります。
大切なこの時期に、
親はどのように接し
注意を促せばよいか・・・。
「イヤイヤ期」を過ぎると、
保育所などで、
周りの子どもから
刺激や影響を受けるようになり、
決まりやルールを守ることの大切さを
学ばせる時期です。
親は、この幼児期から、
子どもが社会に出たときのために、
何をどう学ばせるか、
何を身につけさせるか、
考えていかなければいけません。
親は子どもが大人になって
自分の子育てを振り返り
「もっとこうしていたら・・・。」と、
反省することもあります。
自分の子どもの時代を
思い出すこともあるでしょう。
しかし、
あなたもそうだったように、
子どもは、親の助けをかりながら、
自らの力で成長していきます。
「しつけ」は、
親の視点から
押しつけることではありません。
子どもの自律を助け、
教えるものです。
このスタンスは、
子どもが成長していく
将来のおいても変わらないでしょう。
では、自信を持って子育てに
臨んでいきましょう。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
「第二次反抗期に、親のすること」とは!
2022/04/24
小学校高学年にもなると、
個人差も大きいですが、
心も身体も急成長する時期です。
親も、
逞しくなっていく
我が子を見ながら、
りっぱな成長を
楽しみに思うことでしょう。
小学校高学年は、
身体の個人差だけではなく、
早い子になると、
第二次反抗期に入る時期でもあります。
ここからが親も試練のしどころです。
それまで、何でも親に従ってきた
かわいい子どもが、
親のいう通りに行かないように
なってくるわけですから。
親の側では、「反抗期」は、
中学生になってからと
とらえている人も多いようです。
子どもの成長と親の意識に
ズレが生じるため、
この時期は親子で
ぶつかることも多くなります。
子どもの側も、
友達と過ごすことの楽しさを知り、
親密な関係を築いていきます。
また、周囲の目が気になる時期でもあり、
仲間から排除されることを恐れ、
「仲間から好かれる自分」
を演じている面もあります。
これらのことから、この時期は
家と学校では態度が違うということも、
よく見られるようになります。
課題は、
一つに、
思春期の子どもを持つ親は、
子どもの成長や変化を
どう受け止めていけばよいか。
二つ目に
子どもは親を見てどう考えているのか。
親は、とても気になるところです。
しかし、親も、
子どもとして
思春期を通過してきています。
自らの親も、
子どもの成長と親子関係で
悩んだこともあったはずです。
言わば、周りは「経験者」です。
自分の思春期の頃を
思い起こしながら、
今度は、子どもの親として
子どもが成長しようとしている姿を見て、
「うちの子も、がんばっているな。」
と、時には親子でぶつかり合い、
親として子どもを支えながら、
子どもの成長を
喜び合っていきたいですね。
メンタルオフィスKazeでは、
子どもの思春期の問題や課題について
ご家庭のみなさんと
一緒に取り組んでいます。
「爪かみ」のある子は要注意!
2022/04/28
あなたも、「爪をかむ子」
を見たことがありますよね?
赤ちゃんの
「指しゃぶり」は、
まったく普通の行為です。
生後すぐ、感覚器官の中で
一番発達している唇の触覚を頼りに、
様々な物を口に運び、
物がなければ指を持っていくのです。
そして、
赤ちゃんは、
人が本来持っている「知りたい」という
欲求を満たしているのです。
発育していく中で
五感に依存するようになり
「指しゃぶり」は減っていきます。
減っていった後に、
また「指しゃぶり」が
始まってしまうのは「退行」
と呼ばれる心理現象であり、
少し注意が必要です。
「爪かみ」は、「退行」に
攻撃性が加わったものだと
考えられています。
少し心配ですよね?
「かむ」というのは、
赤ちゃんにできる最強の攻撃です。
母乳の出が悪いと
乳首をかんで母親に痛みを与えます。
子どもが、
自分の「爪をかむ」のは
自分に向けられた攻撃です。
この癖の背後には
「自責する心」
があると考えられます。
本人はそのことを自覚していません。
この「癖」がつくられていく
過程にあるのは、
親のしかり(しつけ)の中から、
「おまえはいけない子だ」
というメッセージを読み取り、
「自分はいけない子だ」
という誤った思いを
積み重ねる体験なのです。
幼児期の思い込みは、
いったんつくられてしまうと
なかなか修正できません。
将来にわたって無自覚な自己攻撃行動を
生むもとになる危険性があります。
大きくなっても爪をかむ人、
見たことはありませんか?
「指しゃぶり」は、
赤ちゃんに返ったような感じで
やり直せばよいのです。
『「爪かみ」は、やり直しの他に、
自己攻撃が加わっているので、
親の子どもへの関わり方で、
子どもが
「責められている」
と受け取るメッセージがなかったか
振り返る必要があります。』
言葉だけでなく、
親の態度にも
「自分はいけない子」
という思いにさせる場合があります。
「爪かみ」は、子どもからのサインです。
そういう意味では、
親の子育てに対する
子どもからの
比較的分かりやすいヒントです。
しかし、放置しておくと大人になっても
自分や他人に対して批判的であるなど、
性格にも影響します。
「爪かみ」のある子は、
できるだけ早い段階で、
「あなたはダメな子ではない」
というメッセージを送り、
思い込みを修正してあげることが
重要ですね。
「爪かみ」に限らず、
子どものサインを、
親や周りの大人は
見逃さないようにしたいですよね。
そして、
「子どもに与えるメッセージ」
には、
親が意識的か、そうでないか別にして、
良い影響を与えられるように、
気をつけたいですね。
中学受験で親がすべき3つのこと
2022/05/31
あなたのお子様も、
中学受験を目指されているか、
或いは、受験させようか
考えていらっしゃるかも知れません。
私も、教師として
多くの子どもたちの
中学受験に、
できる限り協力をしてきました。
特に公立の中高一貫校受験に必要な、
面接や論文の書き方などを
指導しました。
私立校だけでなく、
公立の中高一貫校が増え、
金銭的な負担少なくて済むこと、
比較的近くに通うことが可能なこと、
高校受験を心配することがなくなることなど、
メリットとして考えられる方も多く、
保護者の関心も高まっています。
小学校も高学年になると、
保護者から相談を受けることが
多くありました。
実際に受験をし、
通うのは子どもです。
子どもの意思を尊重しながら、
中学受験をすることになれば、
親のサポートが大切になってきます。
・・・親のすべきこと〈3つ〉・・・
中学受験は
「親の受験」
と言われることがあります。
子どもを合格させようと、
子ども以上にがんばり
熱が入りすぎることがあります。
親自身がゆとりを持って
子どもをサポートすることが大切です。
〈まずは、熱くなりすぎない〉
受験というと、
塾に通わせたり、
家庭教師をつけたりと
学習面にばかり目が行き、
充実させようと張り切ってしまいます。
子どもは、自分で計画を立て、
勉強を進めていくことは難しいです。
親は、塾や志望校の選び方、
勉強の進め方などの情報を集め、
子どもの生活全般を見て、
健康管理や様々なことを考えて
行っていく必要があります。
塾や家庭教師に任せきりで、
子どもの学習の進度や健康面を
把握せずにいると
受験はうまくいきません。
〈勉強を含め子どもの生活全般を見守る〉
受験に限らず、
勉強はいくら長時間塾でしてきても、
自学自習が身についていなければ
定着していかないでしょう。
塾では、自学自習を身につけようとしても
難しいです。
家庭で親が時間を
確保することが必要です。
子どものスケジュールを見て
自習時間を決め、
親もその時間は近くにいて、
一緒に学習するような気持ちでいると
子どもは、より一層、身が入って
勉強に向かっていくでしょう。
子どもは、毎日続けることの大切さや、
努力の積み重ねが
どのような成果につながるか、
実感として感じることは
まだまだ難しいですよね。
それらを教えることができるのは、
生活全般を見ることができる
親しかいない
ということです。
そして、口先だけで子どもに伝えても、
子どもには伝わらないでしょう。
中学受験生の親は、
非常に大変ですけれども、
やれば成果につながります。
〈親は、語るだけではなく、身をもって示す〉
子どもが中学受験を目指すために
「親のやるべきことを3つ」
もしよければ、参考にして、
あなたもがんばってみてくださいね。
「継続は力なり」
メンタルオフィスKaze
〈子育て〉
〈学習〉
〈受験〉
〈心理カウンセリング〉
〈学校生活〉
歯磨き、お風呂、着替え、お片付け
2022/04/20
不登校の子は、基本的に家にいますよね。
学校の授業時間中は、家で過ごしています。
学校に行かないからといって、
1時間目から6時間目まで規則正しく
生活してくれません。
「歯を磨かない」
「風呂に入らない」
「頭を洗わない」
「着替えない」
こんな問題がよくあります。
親が
「入りなさい」
「洗いなさい」
「磨きなさい」
「着替えなさい」
というと、
子どもは、返事はするものの
行動にはつながりません。
親がイライラすると
更に結果がついてきません。
ストレスがたまるだけです。
何日も風呂に入らなくても、よいわけではないのですが、
「風呂に入るか入らないかは、子どもの問題」
と考えて、親は、時間になったら、
「風呂に入ってこよう」
と、さっと入るようにすると
よいと思います。
このとき、低中学年なら
「子どもはどうするかな、一緒に入ってくるかな」
など、思ってした行動は、うまくいきません。
あまり下心を持ってする、親の言動は、
子どもに伝わってしまうようです。
また、お風呂が楽しいというような
はしゃいだり一緒に遊んだりといったことは
マイナスです。
基本的に、家庭での生活で、
「学校に行っていなくても楽しい状況をつくる」
ことには、注意が必要になってきます。
次に
不登校になって家にいると
一日中退屈して遊ぶので
遊んだものが散らかってしまいます。
「片づけなさい」と言っても
効果はありません。
片づける入れ物を用意するなどして
「散らかっていると困るから、ここに入れておいて」
くらいに留めておきます。
散らかっていても、
「片づけられない子に育てたことを親が自覚する」
そんな気持ちで対応することが大切なようです。
これでは、
「親は、何も言えないの?」
と思われるでしょう。
しかし、こちらの目的は、
学校に子どもを行かせることです。
親の言動は、そのキーポイントになります。
そこに鍵があると思ってください。
これからも、メンタルオフィスKazeでは
不登校について、ご家庭のとともに
取り組んでいきます。
完璧な親は、いない!
2022/04/19
完璧な親はいない
あなたは、母親・父親として完璧でなければ
子どもに対して良くないのでは?
と思っていませんか?
まず、人間には、
そんなに完璧な人が居るのでしょうか。
何をやっても素晴らしい。
仕事に家事に子育てに.........。
私には到底できそうもありません。
できないことも欠点もあります。
普通の人間だからです。
私も子育てをしてきました。
三人の娘です。
三者三様の性格ですね。
なかなか思うようにはいきません。
例えば
親が片付けが苦手な人だとします。
すると家や部屋の中は雑然としています。
これでは、子どもに
「部屋を片づけなさい。」
「使ったものは、元に戻しなさい。」
と、子どもに言えないのでしょうか?
そんなことは、ありません。
子どもだって、
片づけた方が良いことは知っています。
自分ができないことを言えないのなら、
親も教師もスポーツのコーチも
誰もが何も言えなくなってしまいますよね?
子どもたちは、
教師の私よりも上手な絵を描き、
私よりも速く走ります。
友達に対して優しい思いやりのある子がいます。
うれしいことですね。
子どもは素敵ですね。
部屋が片付いていないなら、
むしろ神経質でなく、少しのことでは
気にしない、
器の大きな人に育つかも知れません。
私は、決して
「散らかっている方が良い。」
と、言っているのではありません。
家庭には、少しくらい
欠落があってもいいのでは?
ということです。
これは、その一例です。
私には、もっと大切なことが
あるのでは?
と思うのです。
親が片づけること(苦手)によるストレスで
不機嫌になったらどうでしょう。
家庭内の空気が重くなって、
その方が子どもに良くない影響があります。
そんなことよりも、「上機嫌」でいてくれることが、
子どもにとって良い影響を及ぼします。
「親が機嫌が良い」
子どもにとって、
とてもうれしいことですよね。
あなたも経験から
思い当たることがあるでしょう。
そうなんです。
あなたも完璧にならずともよいのです。
あなたの「分かる力」が子どもを成長させる
2022/05/19
私たち大人に求められる「力」は、
子ども一人ひとりに対する
「子ども理解」です。
私たちは、本当に、
実際の子どもたちを
理解しているのでしょうか?
あたたは、子どものことを
「理解している」と
肯定的に答えることが
可能でしょうか。
「理解しているつもり」
「子どもの理解に自信を持っている」
大人が主観的に見てしまうことで
子どもの姿が見えなくなってしまえば、
子どもにとってはよくありません。
家庭でも学校でも、
親として、教員として
子ども理解無くして、
子育ても教育も
うまくいかないといっても
言い過ぎではないでしょう。
学習や生活でも、
スポーツを教えている人も
目の前の子どもが
見えていなくては、
正しい指導や
アドバイスにはなりません。
自分自身の
「こうあるべき」
というイメージから
子どもを主体に
考えていく必要があります。
それだけの「力」が
私たち大人に求められるのです。
子どもたちは、
すべてが個性的な存在です。
それぞれ独自の特徴を持ち、
一人として同じ子はいません。
「子どもたちを立派な大人として
成長させたい」
みんなの願いです。
そのためには、
子どもたちの「人格」
個性と向き合わなければ、
できることではないでしょう。
あなたがやるべきことは、
難しいけれども、
こういうことです。
「子どもたちの成長を
援助・支援していくためには
子どもの持つ特徴や傾向を
よく理解すること。」
あなたもそうだと思います。
あなたを理解してくれる人には、
安心して心を開きますよね。
反対に、
理解してくれない人に対しては、
否定的になり、
心を閉ざしてしまうのでは
ないでしょうか。
そして、子どもに対しては、
「愛と信頼」
に、基づくものでなくては
成立しません。
そのためには、子どもに対して
「共感」することです。
自らの主観的な見方・考え方を
押しつけるのではなく、
「共感的・客観的・俯瞰的」
そんな感覚ですね。
教員であれば、子どもは、
すべて育ってきた環境が
違うわけですから
共感的に客観的事実を
理解することから始まりますよね。
日々の生活の忙しい中で、
どのように子どもを理解していくか。
簡単ではない課題です。
でも、子どもを理解することなしに、
あなたの願いは成就しません。
家庭でも学校でも
理解されていると、
心から感じる子どもは、
躊躇わず、
自らの力を振り絞って、
「成長への道」を、
歩んでくれるのではないでしょうか。
あなたも
「子どもの内の目」
となって、
「子どもを分かる」
ここから始めてみませんか?
メンタルオフィスKazeは、
あなたとともに歩みます。
「それまでのいい子」が心配!〈思春期以降〉
2022/05/13
親にとって、
子どもはいつまで経っても
「子ども」ですよね。
自分自身に置き換えてみても、
親は自分のことを、
「子ども」
だと、思っているのではないかと
感じられることがありますよね。
かわいい子どもは、
いつしか大人になっていきます。
思春期は、
問題行動が起こりやすい時期です。
それまでは、
「いい子」に過ごしてきた
我が子に、
何かしらの問題が発生し、
予期せぬことに、
親は戸惑ってしまうことも
あるでしょう。
「いつまでも子どもで
いるわけではない」
という、
頭では分かっている、
当たり前のことを理解して、
「子どもに対する意識」
を変えていくことが必要だと
言えますね。
それには、親が子どもの発達の様子や
子どもの成長過程についての知識を
持っておくことが大切です。
予備知識を持ち、
子どもの成長に、
備えることですね。
小学校6年生の国語の教材に、
「カレーライス」 重松 清 著
があるのをご存じでしょうか?
ひろし(6年生)とお父さんの
くりひろげる
「思春期の物語」です。
お父さんは、
ひろしが小さい頃のイメージを
ずっと持っています。
そんなお父さんが、
「ひろしの変化(成長)に
少しずつ気づいていき、
最後には、ひろしの成長を
お互いに喜び合える」
というストーリーです。
この物語からも分かるように
親は、どうしても子どもの変化の
後追いになり、
子どもの変化に戸惑ってしまいます。
そうならないように、
「いい子」に甘んじることなく
親として、心構えと知識を持って
子どもの変化に、適切に対応していく
ことが大切になってきますね。
これから、
いろんな問題・出来事が
あるかも知れません。
しかし、
「親の様子や態度」
「対応の仕方」
が変わるだけで
よい方向へと向かうことが多いです。
反対に、無理矢理押しつけよう
などと思ったらどうでしょうか。
自分自身の思春期の頃を
思い出しても想像がつきますね。
自分の子どもに、
課題や問題が生じた場合は、
慌てず、目をそらさず、
状況を受け入れながら
子どもの環境を整えてあげられるように
していきたいですね。
そういう意味で、
親は、いつまで経っても
子どもを見守る一番心強い
味方ですよね。
メンタルオフィスKazeでは、
保護者の方と共に
「子どもの健やかな成長」
を願って、
様々な活動に取り組んでいます。
〈初めての方へ〉
https://office-kaze.net/type5.aspx
指しゃぶりのある子について
2022/04/14
ある程度年齢が上がって、
子どもに指しゃぶりがあると
親としては、気になりますよね?
赤ちゃんのときは、好奇心旺盛で
何でも口にして、
知りたい欲求を満たします。
生後すぐの赤ちゃんの感覚器官の中で
一番発達しているのが
唇の感覚だからです。
次第に、視覚など五感に依存
するようになっていき
指しゃぶりも減っていきます。
でも、3才や4才になっても
指しゃぶりを
する子がいますよね。
これは。乳児期から幼児期に
移行するときに
何らかの不十分な部分を
残していることが
考えられます。
これは、親の関わりの変化が、
原因となっていることがあります。
例えば、成長するに従って
親の要求が高まっていくことで
子どもにとって高いハードルになります。
言葉が進んできたことで、
親は子どもが「できることだ」
と錯覚して叱ることが
多くなるということもあります。
そのことで、子どもは、
できなくてもよい幼い年齢に戻ろうとして
「退行」という心理現象を引き起こし、
卒業した行為であるはずの
指しゃぶりに戻ってしまうのです。
子どもに限らず、
成長することを急がされる
現代人の多くが、
「退行」
という心理的に共通した傾向を
持っていると言われます。
あなたはどうですか?
何か強くプレッシャーやストレスを
感じることがあり、「退行」的な
幼かった頃の感情や行動が
戻ってくることはないですか?
弟や妹が生まれた場合も同様に、
周りには、お兄ちゃんやお姉ちゃんとして
しっかりすることを求められます。
そして、注目は、
弟や妹に移り寂しい心理的な
感情を抱きやすくなります。
この場合は、指しゃぶりの原因となるような
否定的な働きかけを
取り除いてみてはどうかと思います。
小学校に上がる、児童期の頃なら
もう一度、幼児期に戻り、
育ち直しを
させてあげましょう。
赤ちゃん扱いでもいいですね。
体の成長と同時に、心も成長していきます。
そのスピードは、子どもによって様々です。
「わかるでしょう?」
「お姉ちゃんだからね!」
など、あまり性急な期待を持たずに、
親や周りの大人は、
子どもの心の成長を待つ余裕を
「心に言い聞かせる」ようにして、
ゆったりと接してあげたいですね。
親も忙しいですから大変ですが、
慌てずとも子どもは成長していきます。
「子どもが成長する姿を見ること」
親や大人にとって、
何にも代えがたい
うれしいことですよね。
親っていいですね!
子どもっていいですね!
手先が器用でない子について
2022/04/13
運動や手先を使って作業するのが
苦手な子っていますよね?
親も先生も何とかしようとして、
「こうしたらいいよ。」
など、手を替え品を替え教えてくのですが、
なかなかうまくいきません。
字を書くのも苦手で、
漢字もままなりません。
このようなことでは、
漢字は覚えられないし
勉強もはかどりませんよね。
机の上もごちゃごちゃになって、
持ち物も同様ですね。
学力もついていくどころか、
心配になってしまいます。
3年生からリコーダーを
習い始めますが、
手先がうまく動かせず、
上手に吹くことができません。
図工の作品も、
家庭科のエプロンも
うまくできません。
でも、本人(子ども)は、
うまく書きたい、
上手に楽器を演奏したい、
美しい作品をつくりたいと
思っています。
子どもは、
どうでもよいなんて思っていません。
すべての子が
がんばって上手になりたい
と思っています。
子どもとは、そんな向上心のある人です。
でも、うまくいかないことが
続くとどうでしょう。
大人だって、落ち込んでしまいますよね。
体や手先を使う課題は、
成果が分かりやすいので、
うまくいかないと自尊心を傷つける
ことにつながってしまいます。
失敗を避けようと、
学習から逃げてしてしまうかも知れません。
そこで、漢字練習や運動、リコーダーなど
兎に角、できないことを繰り返させることや
できばえに、周りの大人が囚われてしまうと
子どもの成長を阻んでしまいます。
子どもは、しっかりやろうとしているのですから
うまくいかない状態を理解し、
手先が課題になっているようなら、
まずは、この課題を意識して指導したいですね。
身体感覚も課題に
なっていることも考えられます。
周りは、できないことばかりに目を向けず、
手先(指先)を使うのが苦手だと意識する。
身体感覚をつかむトレーニングさせるなど、
原因となっていることを、ひとつひとつ丁寧に
課題を克服できるような指導を行う。
子どもが、できた喜びが感じられるような、
指導を積み重ねたいですね。
周りの大人は、がんばりましょう!
心配の本質は「あなたの悩み」
2022/04/11
親の願いは、きっと共通です。
「子どもが立派に成長し、
自らの力で自立し、
幸せになってほしい。」
「そのためには........。」
と、考えるのが普通ですよね?
あなたもそうではありませんか?
それで、普段の様子から
理想と現実の中でギャップが生まれ
心配したり悩んだりする。
このようなロジックに、
必ずなっているように思います。
「願い⇨現実⇨ギャップ⇨心配や悩み」
親は、
「子どもは子ども、
生まれてきたのだから、
後は自分でやりなさい。」と、
程度の差はあれ、
そこまで割り切れる人は
少ないのではないかと思います。
特に人間の子どもは、
他の動物とちがい、
親の庇護を受けて
育たなければならないし、
育てられる年月も長いわけですから。
仮に、子どもに対する
「願い」がないなら、
「現実」は気にならないでしょう。
現実を気にしないなら、
願いと現実の
「ギャップ」は、
生まれませんよね。
ギャップがないなら、
子どもに対する
「心配や悩み」は、
親の心の中で
湧いてこないのでは
ないでしょうか。
「願い」を実現するために、
幼児期・児童期・青年期と
それぞれの過程で
「心配と悩み」が変化しながら発生します。
あなたは、どんなタイプですか?
「干渉するタイプ?」
「子どもに任せるタイプ?」
もし、同様な「願い」であっても、
「あなたのタイプ」によって、
「心配も悩み」も、
変わってくるのではないでしょうか?
親もまずは、
自分を知ることが大切かも知れませんね。
そして、どのような子育てを
していきたいかを考える。
子どもの身体についての心配は、
共通ですよね。
無条件に心配です。
病気に罹ったときなど、
心配もし悩みもします。
いじめ問題は、「いじめ防止対策推進法」が公示され、
無くならないいじめ問題について
取り組みの強化を図っています。
以下、「いじめの定義」
『「いじめ」を「児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等、
当該児童生徒と一定の人的関係にある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為
(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となっ た児童生徒が心身の苦痛を感じているもの」』
しかしながら、
痛ましい事件が今もなお起きている現実があり、
親であれば、無条件に心配な問題です。
学校もアンケートを取ったり
個々に聞き取りをしたり
取り組んではいるものの
無くなってはいない
指導が不十分なのが現状です。
早期発見早期対応が絶対条件ですが、
認知力(発見力)が低いと
見逃してしまうことにつながります。
「いじめ問題」については、
またの機会に触れたいと思います。
友達関係も、子どもの個性や多様性から、
学校などでどのように過ごしているのか、
親は、学校の様子がつぶさに見えないだけに心配です。
「どうしているんだろうか?」
「みんなとなかよくしているだろうか?」
児童期も後半になってくると、
親が、
「話しかけても答えてくれない。」
など
様子が分からないことで、
更に「心配」が膨らんでいきます。
心配なら学校と相談するとよいでしょう。
あなたが心配性であったり
悩んでしまうことが多かったりするなど、
ご自分の性格にもよりますので、
自分を理解した上で、
あなたが安心できる対応を取りたいですね。
心配や悩みがあるなら学校や担任と相談するなど
安心できるようにすることをお勧めします。
実際に、心配な現状がないとも限らないのですから。
では、勉強はどうでしょうか?
子どもの個性や多様性にも関係しますが、
親の願いを反映するポイントではないかと思います。
「分からないのは困るが、
学習について行けるならよい。」
「将来は、レベルの高い
大学に入ってほしい。」
勉強については、
家庭(親)により、無段階に、
期待と願いに違いが
あるのではないかと思います。
親の「子育てロジック」の
「心配と悩み」のレベルで、
勉強については、あなたの期待や願いが
反映しますね。
「学力は、すべての子につける」
「自ら生きる力をつける」
上記は、学校がやっている教育の要点であり、
学校が為すべき仕事です。
目的や目標もなく教育はできません。
全国津々浦々、
すべての学校で、すべての子どもに対して、
教育の機会均等は保障されています。
学習内容は、
文部科学省発行の学習指導要領に載っています。
それを具体化したのが教科書です。
「心配や悩み」は、
子ども自身が心配しているわけでも、
悩んでいるわけでもありません。
親や大人自身、
あなた自身の「心配や悩み」です。
「心配や悩みのロジック」の、
深みにはまる前に、
自ら悩みの本質に気づいて、
よりよい対応をとってみると
よいのではないかと思います。
親にとって、
子どもへの心配や悩みは
つきませんよね。
「お手伝い」が子どもにとって効果的な理由
2022/05/05
「お家のお手伝いを
しっかりしましょう。」
と、あなたも子どもの頃から
学校で、家庭で
聞かされて育ったのではないかと思います。
あなたは、子どもの
「お手伝い」を、
どう考えますか?
学校の決まりにも、
「お手伝いをしっかりしましょう」
という文言が必ずと
いってよいほどあります。
学校の学級懇談会などでも
家庭での「お手伝い」が
話題になることもあります。
しかし、
「なぜ、お手伝いを子どもにさせるのか」
話し合うことは少ないですよね。
お手伝いというと、
教えるのも大変ですよね。
子どもにさせるのも大変だから、
親が全部やってしまう家庭も
多いかも知れませんね。
「テーブルふき」
「床ふき」
「片付け」
「配膳」
「洗濯物をたたむ」
「風呂掃除」
これなら小学生でもできそうです。
・・・お手伝いのプラス効果とは?・・・
子どもがお手伝いをすると
「手先と頭」を使います。
習慣化できれば、
「段取りや効率化」
を考えるようになります。
これを聞くだけでも
「お手伝い」は、
魅力的に感じますよね。
また、
「自主性を育み、自尊心を高める」
ことも可能です。
あとは、
子どものやる気を伸ばせるように、
根気強くお手伝いの方法を
子どもに伝えていくことですね。
1.自ら段取りを考え、工夫するようになる
家事の極意は、
「段取り」ですよね。
あなたは、自然に行っていますが、
必ず家事の内容に応じて
段取りをしています。
例えば、
ご飯の用意であれば
配膳のタイミングやテーブルの片付け、
食器の並べ方など。
毎日お手伝いをすると、
子どもは、
どうやったら
「早くできるか」
「やりやすいか」
「楽にできるか」
効率も求めるようになります。
他の道具も使うなど
工夫もするでしょうね。
仕事でも何でも
「段取り9割」
自然と、勉強にも応用していきますね。
2.責任感と自ら考える自主性を身につける
お手伝いといえば、
手伝っているように感じます。
子どもにとっては、
「自分の仕事」です。
自分がやらなければ、
だれもする人がいないのですから。
「自分の仕事として責任を持ち、
自主的・主体的に」
やるようになるでしょう。
こんなすてきな
「お手伝い」
を、親は奪ってはいけませんよね。
もったいないです。
3.社会の一員として働く意識を育てる
お手伝いは、家族のためになります。
「家族への所属意識」
も高まり、
家族の一員として働く意識は、
大人になって社会に出て
「働く意識・意欲」
へとつながっていくでしょう。
家族のためにということを
考えることで、
「仕事の意義」
が、理解できますね。
4.家事や生活の大変さを知る
やってもらうばかりでは感じられない、
生活に必要な仕事。
褒められず、
対価も発生しない仕事。
しかし、
家族が生活するためには、
無くてはならない仕事。
仕事や勉強にも通じますね。
このように、
「お手伝い」には、
素晴らしいメリットがありそうです。
でも、子どもにやってもらうのは一苦労です。
きっとイライラしたり、
怒ってしまったりして、
「諦めてしまう」
こともあるかも知れません。
初めはうまくいかなくても、
段取りを覚え、工夫し、
責任感をもって
行うようになれば、
必ず上手になります。
そんな未来を親子で共有すれば、
上達していくのが楽しみに、
変わっていきますよね。
「多くの素晴らしいこと」
が、子どもに身に付く、
『お手伝い』
取り組んでみる価値はありそうです。
メンタルオフィスKazeでは、
子育て、教育、福祉など、
お困り事やお悩みに対する
サポートをご家庭や地域と共に
取り組んでいます。
お気軽にご連絡ください。
お問い合わせは、こちらから⇩
https://office-kaze.net/askus.aspx
親の成長と子ども
2022/05/04
親は、子どもが赤ちゃんの頃から、
子どもの成長を見守っていくことになります。
親にとって難しいのは、
子どもによって特性・個性が異なり、
加えて、年齢・時期によっても
大きく変化していくことです。
親は、子どもの変化に戸惑いながらも、
子育てをしたり、精神的に関わったり
しながら向き合っていくことになります。
しかも、子どもは予告なしに変化していくので、
親の知らない間に子どもの中で起きていることが
しばしばあるわけです。
親は、悩みながら「子育て」という
橋の上を子どもの手をしっかりと握って
渡っていきます。
子どもの成長は
「予告なしに」ということですが、
乳幼児期から青年にまで、
すべての子どもが通る道筋は
概ね「〇〇期」というように、
同じような道筋を通って成長していきます。
もちろん「子どもの個性」は、
一人ひとり違っています。
仮に兄弟姉妹がいても、
同じように成長することは
ないといえるでしょう。
どの子も通る
「成長の道筋」
と、親の我が子を見る目は
柔軟であることが求められます。
難しい事ですよね。
小さい頃には、
親のいうことをよく聞いた子どもも、
次第に、親が一方的に考えを押しつけると、
反発をしてくるようになります。
そうなると、親も戸惑いますよね。
親は対抗していくことで対応するのでなく、
少しずつ意識を変えていくことが必要です。
「何が何でも親のいうことを、
聞かせようと試みる」
最初は、
「しつけよう」
とするかも知れませんよね。
親は、子どもに対して、
「正しい答え」「正しい結論」
を、用意しがちです。
親は、思い切って意識を変えて、
個性を持った一人の人間として
接することが大切ですね。
これまでの
「与える」
一方通行の関係ではなく、
「相互関係」
をつくることです。
特に小学校も高学年になると、
親の「良かれ」と思うことと
子どもの気持ちは、一致しません。
しかし、良くないことを
見逃すことではありません。
子どもの行為の良くないことは、
例えば、暴力やいじめ
「悪いことである」
と毅然とした態度で明確に示します。
親の視点は、
「大局的・俯瞰的」
に、なっていくことが
望まれますね。
我が子中心だけでなく、
我が子が大切だからこその親の
「見方・考え方」
が、子どもの成長につなげるのですね。
難しい事ですが、
「子ども自身が体験し、悩み、
模索し、答えを見つけ出す」
子どもは、間違いなく成長へと向かいます。
その姿を見守り待つ、
「親の意識=子どもの成長」
子どもと共に成長しようという意識が、
「最高の子育てではないか」
と、私は考えます。
ママ友との付き合い方について
2022/05/02
ママ友とは、
子どもを通して知り合った関係です。
難しいと感じている人も多いかと思います。
子どもの成長に伴い、
更に出会いも増えていきます。
PTA活動などで一緒に
仕事をする場合もありますね。
よい関係をつくるには、
どうしたらよいのか
あなたも悩んでおられるかも知れません。
トラブルが起こると、
子どもを巻き込むことが心配ですよね。
「母親同士が気まずくなる」
「仲のよかった友達と遊べなくなる」
「ママ友と会いたくないため、
習い事を変えてしまう」
最近の社会状況は、
地域の人間関係も
希薄になっていますね。
そのため
子どもを持った女性は
「母子カプセル」
この言葉通り、孤立しがちです。
そんな中で、
同じような年齢の子どもを
持つ人との出会いは
いいものですね。
「孤立した環境からの変化」
「人との出会い」
「子どもに対する思いや
育児の大変さの共有」
「心の支え、拠り所」
「育児ストレスの解消」
しかし、
子どもがいるという共通点はあっても
経験してきたことや考え方、
価値観が同じ人は少ないのではないでしょうか。
これまで、あなたが出会ってきた
友達のようには
行かないですね。
そのことをしっかりと受け止めて
付き合うことが
大切になります。
あまり依存しすぎると
ママ友グループから、
「外されたくない」
「嫌われたくない」
「自分の意見が言えない」
ということになります。
ママ友とよい関係を築けば、
「子どもの悩みの共有」
「楽しいことを一緒にできる」
普通の友達や親友のように
なることもありますね。
「ママ友」に対する意識の持ち方が
大切になります。
「子どものため」
と過剰に意識するのではなく
自分の価値観で、
付き合っていこうと
することですね。
子どもには子どもの社会があり
自分の基準で友達をつくります。
子ども同士の関係と
親同士の関係を
切り離して考えるといいですね。
親自身が
「ママ友に振り回されたり
振り回したりせず
自分の意見、考えを持って行動する」
子どもに願うように
親の「自己実現」です。
親自身が、
「自分が楽しいと思う趣味を持つ」
「知識を深める」
「自分自身の世界を広げる」
など、
ママ友という狭い世界に閉じこもることなく、
育児に臨み、物事をとらえていけば、
自信が持てるようになり、
ママ友との付き合いも気楽に考えられます。
本当に気の合う人と
気兼ねなしにつきあえるようになります。
「子どものため」にと
あまり肩に力を入れず
あなたのために、
よい環境をつくっていきたいですね。
メンタルオフィスKazeでは、
お子様の学校生活など、
あなたのパートナーとして、
取り組んでいます。
お問い合わせは、こちらから⇩
https://office-kaze.net/askus.aspx
しつけとは何か?「親のしつけで決まる、子どもの自己形成」
2022/06/02
子どもを「しつける」こと、
大切な、「親の仕事」ですよね。
あなたも、
子どものしつけで、
どうしたらよいのだろうと、
悩んだ経験は、ありませんか?
子どもの性格によっても
異なりますよね。
兄弟姉妹でも、
違う性格や性質がありますね。
そして、
どのタイミングで
どんな働きかけをするか、
難しいですね。
親が子どもに、
必要な
ベストなメッセージだと考えて
伝えたからといって、
簡単に思うようには
ならないですよね。
子育ては、
簡単ではありませんね。
そんなときに、
親は「叱る」という行為に
でることも、多いですよね。
「しつけ」の目的は何か?
ということを、
しっかり理解した上で、
冷静に「しつけの目的」とする
「子どもの健やかな成長」
の助けとなるような
働きかけが必要です。
「ペアレントトレーニング」
というプログラムがあります。
親(保護者)に、
子育てのスキル
「子どものしつけ」
を再学習してもらい
子どもの行動を、
より、よい方向に変容させることを
目的にしています。
「親の子育てへの自信」
「子どもへの肯定的注目」
「よりよい親子関係の形成」
「子どもの行動を冷静に観察」
親にとって、
必要なスキルです。
子育てをする基本的な力です。
子育てに困難さを感じる親は、
核家族世帯が主流の現在、
大変多くなっています。
発達障害のある子どもでは、
さらに子育ての難しさが
加わっていきます。
二歳から三歳のころは、
物事の善し悪しを
親のしつけを通して学びます。
子どもは、
叱られることが多いと、
それを嫌い、
そうならないように
自分の衝動をコントロールする力を
つけていきます。
このときに忘れてはならないのは、
「子どもの内面」
で起きている変化です。
子どもは、「叱られる」ことで、
周囲の現実を
理解するようになりながら、
自分の存在を弱いものであると
感じるようになります。
これらのことから、
子どもを「叱る」だけでは、
「子どもの内面」は、成長とともに
不安定になっていきます。
親は、「叱る」だけではなく、
「子どもの内面を支える」
必要があります。
例えば「ほめる」
という親の行為です。
「叱る」ことに偏ってしまうと、
内面が疎かになってしまいます。
「叱る」ことで、
子どもは周囲のことを理解し
自分をコントロールすることが
できるようになっていきますが、
その反面で、
自信を失い自尊感情が低下していくという
二面のことが同時に起きています。
子どもは叱られることで
自己抑制の力を培い、
ほめられることで、
自尊感情を獲得する。
親のバランスのよい
働きかけ(しつけ)によって
子どもは、自己形成していきます。
子どもの特質・特性によっては、
「ほめる」割合を増やす
必要もあるでしょう。
親とは、
「しつけの時期」から
子どもの年齢を踏まえながら、
外面的・内面的に、
子どもの行動を冷静に観察し、
バランスのよい
「子育て」
をしていく、
子どもの人間形成にとって
大切な役割を持った人です。
「子育て」
一度しかできない素晴らしい
あなたと子どもの物語。
これからも、
紡いでいってくださいね。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
「おもらし」や「チック」は、治さなくてもよい?
2022/05/01
「お子様が一度できるようになったことが
できなくなると心配。」
こんなこと、ありますよね?
一度卒業した「おむつ」。
また、「おもらし」が始まると
親は心配ですよね?
「本当におもらしは、
治さなければならないのか?」
これが回答に近いと思います。
子どもは、おむつがはずれる頃になると、
トイレに行っておしっこをすることは
知っています。
おしっこには、筋肉が関係していますが
コントロールするのに、
十分に発達しています。
しかし、「おもらし」をするたびに
注意されているのに
失敗をしてしまうのです。
子どもの意思通りに
筋肉が動いてくれないと
「おもらし」になってしまいます。
「チック」の原因も「おもらし」に似ています。
こどもは、「おもらし」を
してはいけないことは
十分に理解しています。
このときに、
「失敗してはいけない」という
強い圧迫感と緊張感があります。
原因の中にストレスもあります。
「おもらし」は、
家族は、一度卒業したことから
気になって、過敏になることが考えられます。
「おもらし」
をしたときの子どもは、
きっと
「残念な気持ち」
になっています。
ショックを受けているかも
知れません。
緊張が勝手に起こしているものなので
周りが過敏になることをやめ、
「それがどうかしたの」と
言った具合にしておくと、
緊張がほぐれて治ってしまいます。
「絶対してはいけない」
と考えれば、
大人だって、
様々な強迫観念を感じますよね?
プレッシャーになりますよね?
「失敗できないから
緊張度が増してしまう」
「おねしょ」も同様です。
お子さんに
「気にしなくてもよいからね。」
とにこにこしながら
「大丈夫!」と付け加えてください。
ほとんどの子どもはこれで改善します。
また、失敗を繰り返しながら、無くなっていきます。
「チック」も指摘するのをやめます。
指摘されると筋肉は緊張します。
あなたが、「治さなくてよい」という
リラックスした気持ちが、
子どもをリラックスさせ
緊張から解放し、
よりよい方向に向かう。
きっと、こんなことは
多いのでは無いでしょうか。
親は子どもを心配する人です。
その
「心配が、子どもに伝わる」
ことを
ちょっと心の中においておくといいですね。
子育てのことでお悩みの方は、
何でもお気軽に
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子どもと「愛情」について
2022/04/04
あなたは、子育てで
「愛情が不足しているのでは?」
と、思ったことはありませんか?
そんなことはありません。
あなたは、十分に子どもに
対して
「豊かな愛情」
をふんだんに与え、
子育てを行っている人です。
なぜなら、
あなたが、
しっかりとした
考えを持って、
子育てに、
関わっている人だからこそ、
私の「お知らせ」に
目を留めてくれているのですから。
「愛情」は、
子どもたちにとって
幼児期からすくすくと健康で情緒豊かに
育っていく最も重要な要素の一つです。
「愛情」が十分であれば、
子どもは、
愛護してくれる親に対して
「信頼を寄せ、周りのすべてのものから守られている。」
という安心感を持って
成長していくことでしょう。
このことが一般化して、
人間に対する信頼感を
身につけていくことになりますね。
人間関係で大切な
信頼感の醸成は、
親との関係の中で
つくられるのですね。
反対に、不信感を持つような関係ではどうでしょう。
そんな気持ちの
持ちようの中で
成長していくと、
人に対する
「愛情や尊重」
する気持ちを、
持つことが
できるのでしょうか。
人と人との関わりの
中でこそ、
感じることができる
「愛情」
いくら
「愛しているんだよ。」
言葉だけで美辞麗句を
並べても、
子どもには通用しません
よね。
あなたの「愛情」
が子どもにとって、
力強い「エネルギー」
になります。
あなたが側に居なくても、
あなたの「愛情」は、
子どもにとって、
学校へ行って勉強したり
友達と遊んだりするときの
「エネルギー」になります。
安心感も同時に
手に入れていくので、
あなたと離れていても、
あなたの姿を見ていなくても
「あなたと一緒に居る」
ことを感じながら、
自立した生活に向かいます。
あなたを失うことはない、
居なくならないと
子どもは、
安心感を感じているのです。
「愛情というエネルギー」
を得て、
子どもは、
空を自由に飛ぶ鳥のように、
活動的で活発に
生きていくのです。
そして、
「愛情エネルギー」
が少なくなったら、
また、あなたの本に来て、
エネルギーを補充して、
「よし!」と、
心でつぶやきながら、
明日を元気に迎えるのです。
そんな「勇気」を
子どもたちに、
あなたは与えているのです。
不登校にアクションを!
2022/11/28
あなたは
「見守る」
タイプですか?
それとも
「登校に向けてアクションを起こす」
タイプですか?
カウンセラーや教育相談に
アドバイスを受けることがあるでしょう。
どんな話をされたのでしょうか?
普通は、
「どうしたらよい。こうしたらよい。」
など、カウンセラーからアドバイスは
言わないのではないでしょうか。
以前からの教育相談等では、
「いいですね。それでいいですよ。」
など、受容的な対応が多かったです。
私は、どちらかというと
「登校に向けてアクションを起こす」
タイプの考え方を持っています。
なぜかというと
「学校に来てほしい」
からです。
「学校がすべてではない」
のですが、
やっぱり学校の教師をしていると、
学校に来てほしいのです。
どうしたら子どもが来られるのか。
不登校傾向の子には
いつも、そう考えてきました。
登校刺激というよりも、
「子どもと関わって、
子どもを見捨てず
子どもと心を通わせて、
子どもの力になりたい。」
と思って取り組んできました。
当時、家庭訪問は
週1回の定期的な訪問が教育相談員から
推奨される時代でした。
「そんな家庭訪問で
何とかなるのだろうか?」
私は、疑問に思いました。
私は、そのようなお決まりの
子どもとの関係では、
何ともならない
そう思っていました。
実際に成果は出ているようには
見えませんでした。
私の行動は、朝と夕方、
とにかく行けるときは
「子どもの顔を見に行く」
でした。
ある子には、
年間160日、行きました。
「明日、学校に来ないか?」
そんな気持ちは持っていません。
一緒に遊ぶんです。
弟がいたら弟と
兄がいたら兄と
兄弟みんなとおしゃべりしたり
遊んだりして笑顔で過ごします。
お母さんともおしゃべり、
そして帰宅します。
それがよかったのか?
分かりません。
子どもや家族との
心のつながりができました。
家族のみなさんも
安心してくれたようです。
子どもの人生は、
一年間では終わりません。
どの子の将来にも
教師は、ずっとついて
いくわけにも行きません。
「子どもが将来出会うであろう様々な出来事に
しっかり立ち向かい
乗り越えて進んでいくことが出来るように、
必要な力をつける。」
このことが、一年間でできることだと
思っています。
子どもの心に「何か」
を残すことが出来たなら
きっと将来、
しっかりと進路を定めて
進んでくれるのではないかと
思います。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
不登校の子どもの気持ち
2022/11/12
不登校で苦しんでいるのは
一番が子どもですよね。
親ももちろんつらい。
子どもたちは
もっとつらい気持ちで
いっぱいですよね。
容易に想像がつきます。
親は、
ゲームばかりしている子どもを見て
「ヤキモキ」
何もせずゴロゴロしている子どもを見て
「ヤキモキ」
生活習慣が乱れて、
夜寝るのが遅かったり
朝起きるのが遅かったり
「ヤキモキ」
気になることがいっぱいですよね。
子どもたちが一番つらい思いをしている。
様子からそう感じることができるでしょうか?
子どもはゲームをしている。
寝ている。
起きてこない。
SNSなどを見ていると
#不登校の親
などでツイートしている方を
よく見かけます。
毎日、心配で
「ヤキモキ」
日々の子どもの様子で
「一喜一憂」
「一番つらい思いをしているのは子ども」
この視点を忘れずにいたい。
子どもは、
「学校に行きたいと思っている。」
「学校に行かないでいいとは
思っていない。」
でも学校に行けない自分がいて
葛藤している。
そんな子どもたちに
どんなケアをしていけばよいのか?
「こうで無ければならない」
固定観念に縛られずに
子どもたちとともに
歩んでいけたらいいな。
あなたと子どもと私と、、、
メンタルオフィスKaze(カゼ)
不登校の親のメンタル
2022/11/07
親は、毎日子どもを気にして生活しています。
どの子の親でも同じです。
しかし、不登校児を持つ親は、
「明日、学校に行くのだろうか?」
「もし行かなかったときは、こうしよう。」
「学校に行ったときは、どう対応しよう。」
など、様々なことを考えたり想定したり、
目まぐるしく頭の中で考えていることでしょう。
不登校児でない子どもの親は、
ほとんどの場合、学校に行くのですから
毎日のルーティンをこなせばよいのです。
特別な事情がない限り、
それほど変化はないでしょう。
あなたは、子どもの変化に対応するために
毎日のように、子どもの様子に目を向けて、
ベストを見つけていくことになりますよね。
そんな様子の中で
あなた(親)のメンタルが
ぐっと落ちることがありますよね。
これは、だれもが同じ、
特別なことではありません。
「なのをするのもため息。
朝起きるのも大変。
家事も仕事も苦痛になる。」
こんなことがあるでしょう?
その人によってタイプがありますから
どのようにして立ち直るかは、
自分に合った方法を見つけていると
思います。
気分転換をする。
ウオーキングや美味しいものを食べる。
ショッピングに出かける。
友達に会ってランチする。
これらも比較的元気なときですよね。
話を聞いてくれる人が居たら
話をする、愚痴るなどもよいかも知れません。
誰もいないようなら
SNSで気持ちを吐露する。
すると応えてくれる人も多い。
とにかく、
『自分のため込んでいる負の感情を
はき出すこと』
『溜めないように。
ひとりで抱え込まないように。』
が、大切です。
そうすることにより、
少しずつ回復して
元気を取り戻していきますよね。
お家の人が一番大変だし、
「どうしたら?」
の深い穴に落ちていきます。
話を聞いてくれる人を見つけておく。
不登校児童生徒はたくさんいます。
そういう意味では、仲間がたくさんいる。
あなたはひとりでは無いはず。
そんなあなたの仲間でいたい。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
不登校の親の思い
2022/09/27
あなたは、
このように考えることはありませんか?
「子どもは学校に行くのは当たり前」
「子どもは勉強するのが当たり前」
これが常識と信じ込み
頭から離れない。
子どもに対してイラついたり
常識と思うところからはずれたり
子どもに怒りが湧いてくる。
この常識に囚われて
親は生きている。
自らの意識を変えていくのが
難しい。
「焦り」
子どもが不登校に陥ると
親は、学校に行くのは当たり前という
自分が育ってきた価値観で、
頭の中が充満してしまう。
だれでもそうですよね。
「願い」は、
元気に学校に通って
友達と楽しく勉強したり活動したり
そんな学校生活を送ってほしい。
こう育ててきたはずですよね。
でも、人間の人生「山あり谷あり」
多様な生き方があって当然ですよね。
親も自分が生きてきた振り返りをしたなら
いつも順風満帆で
あったわけではないはずです。
子ども時代にも、大人になって仕事を始めたときも
いろんなことがあったはず。
親が焦っても仕方がない、
焦って何かが変わるなら
それも良いでしょう。
しかし、
まずは落ち着いて子どもと接していく。
「急がば回れ」
「急いては事をし損じる」
昔からの教えは、
繰り返されてきた人間の人生の中で、
淘汰されずに残った、
先人たちのアドバイスです。
ドシッと構えて行きましょう。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
不登校、真実の原因
2022/07/30
不登校が大きな問題に
なり始めた頃
不登校の原因を
考えることがありました。
「なぜこの子は、
不登校になっているのか。」
不登校児童の割合が多い学校に
赴任したときです。
大きな学校ではありません。
各学年が二学級の学校です。
児童数が多くなると、
不登校児童の割合も
多くなるはずですよね。
しかし、不登校児童の数は
学校によって違い、
全校児童数に比例するとも限りません。
学級に約1~2名の不登校児童がいると、
さすがに多いです。
当時、不登校になった原因を
知りたいと考えました。
原因が分かれば、
取り組みも適切で
問題の解決にもつながるのではないかと
単純に思ったからです。
子どもが学校を休むほど
つらいことはありません。
不登校の原因として挙げられるものに
いじめや学習など様々あります。
毎年行われている
文部科学省の調査でも、
不登校の原因を
記入します。
〇学校に関わる原因
・いじめ
・いじめを除く友人関係をめぐる問題
・教職員との関係をめぐる問題
・学業の不振、進路に関する問題
・クラブ活動
・部活動等への不適応
・学校のきまり等をめぐる問題
・入学、進級時の不適応
〇家庭に関わる原因
・家庭の生活環境の急激な変化
・親子のかかわり方
・家庭内の不和
〇本人に関わる原因
・生活リズムの乱れ
・遊び
・非行
・無気力
・不安
しかし、その原因は、
子どもが語ったのではなく
関わった教師等が
「これが原因だろう」
と、特定して
記入しているものです。
はっきりといじめにより
学校に来なくなった。
など、分かりやすいケースも
あるでしょう。
しかし、実際は、
原因など分からないのです。
「原因を特定する」
ことは、意味のあることですが、
その作業は無意味でもあるのです。
インターネットで調べてみると
不登校の原因と対策などが
ヒットしますよね。
子どもは千差万別、
ひとりとして同じ子どもは
存在しません。
そして、自らも自分が
どうして学校に行けないのか
分からないのです。
「〇〇〇が原因で、学校に行きたくない」
と、子どもが自から語った場合は、
それが原因の可能性もありますが
そうでないかもしれないのです。
保護者や教師が
「でも、こんなことがあって」と、
おっしゃるケースもありますよね。
それは、不登校への「きっかけ」
に、すぎない場合があります。
「いじめ」がきっかけになって不登校になる。
「勉強」がきっかけになって不登校になる。
いじめられても、勉強が苦手でも、
学校が「楽しい」と答える子もいます。
あなたも、自分の深層心理まで分からない、
深い心の海があると思います。
子ども(ひとりの人格)は、
様々な要因がまとまって
ひとりとして構成されています。
本当の原因は、
子どもの資質・性質、
生育歴、子育て、学校、
人間関係、環境等
多くの要素が絡み合って
いるのです。
難しいですね。
しかし、
トンネルには
必ず、出口があります。
子どもは、
力を蓄えていきます。
自分の未来に気がつきます。
きっと、今が、
子どもにとって
無駄にはなりません。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
不登校、親の心構え
2022/07/26
子どもには、
「元気で学校に通い、
友達と仲良く楽しい生活を送ってほしい。」
これは、すべての親の願いですよね。
親の子どもに対する願いや思いは深いです。
「どんな子に成長してくれるだろう。」
「どんな才能があるだろう。」
将来を思い浮かべながら
楽しみに思うのが親心です。
「元気に学校にいってくれれば」
と、思いながらも、
ついつい欲目が出てきます。
勉強もできるとうれしいし、
運動ができると更にうれしい。
力も入ってきます。
親は子どもに対する
期待と希望に満ちあふれています。
そんな子どもが不登校になったとしたら、
どうでしょう。
ショックは、計り知れません。
だれもが理解できる親の気持ちです。
しかし、一定数の子どもは、
不登校に陥っています。
家の子も、一時的にしても
不登校になる可能性があるのです。
子どもが不登校になったときは、
どうしたらよいのか分からなくなり、
焦る気持ちになりますよね。
気が気ではありません。
子どもの不登校の傾向は、様々です。
親がどうしたらよいのか慌てる気持ちも
当然のことです。
・・・予め持っておく心構え・・・
1.学校を休ませることも躊躇しない
あまり無理強いすることがないように
落ち着いて対応したいですね。
2.子どもの話をしっかり聞く
どんな気持ちや様子なのか、
子どもが話したい様子なら
じっくり聞く姿勢を持ちましょう。
「なぜ」「どうしたの」など、
子どもを追い詰めることの
ないようにしましょう。
3.子どものやりたいことや思いを尊重する
親の思いがあまり
先行しないようにしたいですね。
4.自信を持たせるようにする
自信をなくしている可能性が
十分に考えられます。
ほめるなど、自信を持たせましょう。
5.がんばれという意味の言葉を使わない
子どもは十分にがんばっていることを、
ふまえておきましょう。
6.今まで通りに接する
特別な感じではなく、
普段通りを意識します。
7.学校に行く以外の選択肢も考える
学校だけではなく、
インターネットも活用しながら
様々な選択肢を考えていきたいですね。
8.学校や自宅の他に居場所をつくる
自宅にばかり居るとゲームなどにはまってしまったり
生活習慣が夜型になったりすることが考えられます。
9.学校の先生と連携する
不登校は、学校の問題でもあります。
相談しながら取り組みましょう。
10.焦りは禁物
早く学校に行かせたい気持ちは当然です。
まずは冷静に対応しましょう。
メンタルオフィスKaze(カゼ)は、
不登校の課題に、
ご家庭とともに取り組んでいます。
ラインにてお問い合わせはこちらから
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不登校は、子ども共通の問題
2022/07/17
あなたは、子どもの不登校に
不安や心配、悩みを
抱えていませんか?
あなたの周りに、
子どもの不登校で
不安を抱えている方は、
いらっしゃいませんか?
あなた自身は、
かつて、不登校になって
学校に行けなかったことは
ありませんか?
私たち人間は、
不安や悩みを抱えて、
悩んでいるのは、自分だけであって、
多くの人は、
幸せに暮らしているように、
考えてしまいます。
そうではないのです。
人は、その人なりに、
心配や不安を抱えて
生活をしています。
不登校の問題も、
子どもに対する心配や悩み、
自らの体験を持っている人は大勢います。
あなたは、少数派ではないのです。
どんな悩みもそうです。
どんな不安もそうです。
自分だけが悩んだり不安になったり
しているかのように
考えてしまいます。
現在は、様々なSNSなどを活用して、
多くの人とつながり、
共有することが可能です。
検索すれば、あなたの心配が
あなただけではないことが分かります。
不登校の調査が始まって、
もう何十年にもなります。
昭和、平成、令和と、
時代が流れました。
時の流れの中で、
不登校に陥っている子どもは、
たくさんいました。
病気や経済的理由により、
学校に行くことができない
児童生徒は、
不登校には含まれていません。
「令和2年度文部科学省調査結果」では、
小学校中学校の不登校児童生徒の人数は、
196,127名です。
高校生は43,051名です。
多くの子どもたちが、
家で過ごしています。
不登校児童生徒の人数は、
一つの都市の人口に
匹敵しそうです。
すでに大人になっている方の中にも、
かつて、小学校や中学校で
「実は私も不登校でした」と、
不登校を何年も続けていたという
お話を聞くことがあります。
私は、もっと不登校問題を
連続した時間軸の中で
とらえていく必要があると感じています。
一年一年の調査で
終わっていくものではないのです。
何十年もの長い時代の流れを考えれば、
「不登校問題」は
多くの児童生徒が、
すでに大人になっている人も含め、
小学校中学校に時代に
何らかの原因で、
苦しんだり悩んだりしてきた
未だ解決していない問題です。
本人や家族、
周りの人たちが抱えてきた
長年の課題です。
そして個人や家族の
忘れることのできない問題です。
「未だに学校に横たわる大きな問題」
「だれもが可能性のある特別でない問題」
不登校を経験した子どもたちは、
何百万人にも及ぶのではないでしょうか。
不登校の子どもを抱えた親、
不登校の子どもが学級にいる先生、
ご家庭や学級担任が個別に
取り組んでいくのは難しいです。
家庭は、子どもを無理に
学校に行かせることはできません。
学級担任も、家にいる子どもを簡単に
学校に連れてくることもできません。
別々にではなく
まずは、適切に力を合わせれば、
家庭と学校の連携を図り
パイプはつながります。
しっかり話し合って
学校に対応してもらってください。
先生もしっかり親と相談してください。
同じベクトルを向いて、
取り組んでいきたいですね。
『不登校は、多くの親が抱えた共通の問題』
『不登校は、何かのきっかけでだれにでも起きる、 決して弱い子が抱えた問題ではない』
メンタルオフィスKaze(カゼ)
子どもの原因・課題が不登校を招く〔内的要因〕
2022/06/08
「不登校の理由」
親を含めて私たち大人は
知りたい大きな問題です。
また、不登校は、
どんな子どもにも起こりうる問題です。
子ども自身の責任ではない、「進路」の課題です。
この基本を確認して、今回は、子ども自身の
心理的課題に触れたいと思います。
一般的に
子どもが不登校になり学校に行きたくない心理
とは、どういうものか。
「不登校の理由」といっても
様々な要因が複合的に絡み合って
そう簡単に、
絡んだ糸をほぐしていくことはできません。
「子ども本人が学校に
行かない理由を語らない?」
子ども自身が分からないことも
あります。
大人でも、
自身の深層心理まで深く
理解することは
難しいのではないでしょうか?
もし子どもに、
「学校に行きたくない」
と、いわれたら、
親は、大変混乱しますよね。
どうしたらよいのか分からなくなって
「何かあったの?」
と、子どもに問い直すでしょう。
親は、必ず外的要因
(学校での出来事など)
に、目を向けるのではないでしょうか。
これは、
とても自然なことで、
親として当然です。
子どもが
「学校に行きたくない」
と、訴えるとき、
理由は様々です。
現在、不登校の子どもは
年々増えています。
「令和2年度文部科学省調査結果」では、
小学校中学校の
不登校児童生徒の人数は、196,127名です。
高校生は43,051名です。
不登校とは、
「何らかの心理的、情緒的、
社会的要因、背景により、
児童生徒が登校しない
したくともできない状況に
あること」
をいいます。
病気や経済的理由は含みません。
この理由でも分かるように、
不登校のきっかけや理由は
多岐にわたります。
そして、ひとつの理由だけでなく、
複数の問題が絡み合って
生じる場合もあります。
なぜ、子どもは不登校に
なってしまうのでしょうか。
子どもが学校に行きたくないと
訴えるとき、
理由は様々です。
主な理由は心理的なもの
が多いです。
心理的理由といっても、
中身はたくさんあります。
今回は、子どもの「内的要因」を
課題にしているので、
子どもの自身の課題や気持ちに
フォーカスしてみます。
代表的なものに、
「分離不安型」
「挫折型」
「甘やかされ型」
があります。
「分離不安型」=
母親と離れることに対して
強い不安を感じる。
「挫折型」=
優等生が息切れをしてしまう。
「甘やかされ型」=
親の元で甘やかされて育った。
このケースでは、心理的に、
子どもの気持ち①
「行きたくてもいけない」
「行かなければならない」
という思いがあります。
「無気力型」
「遊び・非行型」
などの退学傾向によるものや
「学業不振」によるものもあります。
このケースは、
子どもの気持ち②
「行きたくない」
「行く必要がない」
という、意図的に
拒否する場合もあります。
また、不登校に陥る背景には、
「本人の自主性や自発性の乏しさ」
「対人関係の未熟さ」
「自尊心の高さ」
「感情のコントロールの未熟さ」
などの問題もあります。
他には、
母親が子どもにしがみついているなど、
「親子関係の問題」
学校のシステムになじめないなど
「社会的な問題」
このように、大変複雑です。
今回は、
子どもの「内的要因」
に触れましたが
子どもを取り巻く環境という
「外的要因」が絡み合ってくるので
さらに複雑になっていきます。
理由や原因を明確にするのは
難しいです。
しかし、それでも、
私たち親や大人は、
一人ひとりの子どもの状況を
正しく把握して、
その子にあった手立てを取ることが
求められます。
間違った取り組みは、
不登校をさらに悪化させる
可能性があるので,
がんばっていきたいですね。
メンタルオフィスKaze
不登校の子の親が考える視点とは!
2022/04/25
子どもが不登校を続けていると、
期間の長さにかかわらず、
学校を休んでいることで、
気になることが増えていきます。
子どもに質問すると、
答えられないことも
多くあります。
例えば、
教室の、自分の席や体育時に並ぶ順番。
算数や国語の教科書の習っているページや
ドリルのページ。
学級の班はどこで、係は何係か。
掃除当番はどこか。
名札やシューズ、
持ち物などは揃っているか。
大人でも、初めての出勤や
新たに何かを行う場合、
分からないことばかりで
不安がいっぱいですよね。
不登校の期間が長期短期は別に、
病気で二、三日休んでも、
学級の様子がどうなっているのか、
友達関係が変化していないか、
不安なのが普通の気持ちです。
不登校の子は、
自分が「不登校」していることは、
よく分かっています。
学級のみんなから、
「不登校」と思われていること、
「学校が怖い」
「みんなに何か言われそう」
「分からないことが多くて不安」
など、
「不安や悩み」を
どう解決してあげるかが
大きな鍵となっています。
「学校のことが分からなくなっている」
これでは、学校に行こうと思っても
難しいと思いませんか?
世の中には、様々な指導者がいます。
「愛情不足です。待ちましょう。
エネルギーをためましょう。
様子を見ましょう。
やさしくしてあげましょう。」
このような発言があると、
なかなか登校には結びつきません。
ほとんどの子は、
次のように思っています。
「学校に行きたいと思っているけど行けない」
「学校に行かなければならないと思っているが、
どうしたらよいのか分からない」
この気持ちに答えるために、
「愛情」
「待つ」
「エネルギー補給」
「様子見」
「やさしくする」
これらのキーワードで、
解決するでしょうか。
問題は、アドバイスが、
具体的でないということです。
子どもの不安や疑問に
答えられるものではないということです。
どうですか?
登校に対する不安を解消するために、
何をすればよいか
分かってきたのではないですか?
普段毎日のように
学校に通っている子どもたちが
普通に知っていることを、
伝えていくことです。
子どもの疑問は、
ほとんどの場合、
算数の難しい問題の
解き方ではありません。
学校の日々日常の生活です。
分からないことを細部まで
全部確認していきましょう。
子どもが学校に行くためには、
解決しなければならない心配事が
たくさんあるのです。
もちろん、お家の方だけで
できることには限りがあります。
分かってくれる周りばかりではないでしょう。
アドバイスもまちまちですよね。
でも、親は、我が子の本当の「悩み」や
「心配」に目を向けてあげたいですね。
キーワードは
「具体的に」
です。
メンタルオフィスKazeでは、
ご家庭の皆様の支えとなり、
学校の日常と教育に関する関係機関を
十分に理解した上で、
お子様の元気な登校を目指して
支援しています。
不登校の原因は、これ!
2022/05/11
親の子どもに対する心配は、
無限であるといってよいですよね。
あなたも毎日何かしらの心配に
心をめぐらせているのでは
ないでしょうか。
子どもの
身体的なこと、
学力のこと、
学校生活のこと、
友達関係のこと
いじめのことなど、
あげればきりがありません。
「元気で学校に行ってほしい」
親の一番の願いではないかと思います。
子どもが、
不登校などで学校に行けず、
家にいる状態ほど、
親がつらい思いをしたり、
悩んだり、
心を痛めたり、
することはないのではと考えます。
不登校は、
特別な子どもの問題ではなく、
どの子にも起きる可能性のあることです。
そして、「なぜ不登校に」
というのが
わかりにくいのです。
「令和2年度文部科学省調査結果」では、
小学校中学校の
不登校児童生徒の人数は、196,127名です。
高校生は43,051名です。
私の住む和歌山県の人口が、
約91万人ですから、
いかに不登校児童生徒数が
多いかわかります。
約25万人の子どもたちが、
学校に行けないで自宅にいます。
〈不登校の原因としてあげられていること〉
1.学校に関わる原因
「いじめ」
「いじめを除く友達関係」
「教職員との関係をめぐる問題」
「学業不振」
「いじめ」は、大問題ですが
実際にいじめが原因で
不登校になる児童は、0.5~2%で、
友人間のトラブル(8%~15%)の方が
不登校になりやすいというデータ
が出ています。
学業不振も不登校の原因のうち
8~9%を占めています。
思ったように成績が伸びない、
勉強が難しくてついていけない
という理由で授業や試験がつらくなって
学校に行かなくなるのです。
2.家庭に関わる原因
「家庭の生活環境の急激な変化」
「親子の関係の問題」
「家庭内の不和」
両親の離婚やリストラによる
生活の困窮もなど
家庭環境の変化をきっかけに
不登校になる子どもは
3〜5%います。
そんな家庭の事実が
つらいというより、
離婚やリストラなどのストレスで
親自身が余裕のない生活に
なってしまうことが
子どもに影響を及ぼし
学校や親との関わりを
避ける場合が多いのです。
3.本人に関わる原因
「生活リズムの乱れ」
「遊び」
「非行」
「無気力」
「不安」
非行や遊びという理由も
不登校の原因の9〜13%を占めています。。
決して少ない割合ではありません。
家庭での問題が影響していることが
多いようです。
不登校の原因で
最も多いのが「無気力」です。
小中学生では、25,9%、
高校生は30.1%が
不登校の理由として
あげられています。
受験で燃え尽きてしまった、
学校生活が理想と違ったり合わなかった、
がんばりすぎたなど、
理由は子どもによって様々です。
これら「不登校の原因」は、
複合的に絡み合うことから
不登校の原因や状況を、
さらに複雑にしていくと考えられます。
子どもたちが学校に行かなくなる
「不登校」
その「原因」となる要因は、
子どもたちの周りに「無数」に
存在します。
そんな「原因」に
晒されながら生活している子どもたち。
「今日も元気に、行ってらっしゃい。」
と、背中を見送りながら
しっかりと支えていきたいですね。
そして、もしも、
「不登校」の子どもがいるなら、
メンタルオフィスKazeでは、
全国の子どもたちや保護者、
家庭の皆様と共に
「不登校」
の課題に、取り組んでいます。
「お問い合わせの流れ」こちらから⇩
https://office-kaze.net/type5.aspx
気になる進路「不登校」と「ひきこもり」
2022/06/05
不登校児童生徒は、
年々増え続けています。
親として、
「いじめ問題」同様に、
非常に頭を悩ませる大きな問題です。
そして、「不登校」と
似たような状態に、
「ひきこもり」
がありますね。
「不登校」と
「ひきこもり」は、
少し違います。
「不登校」とは、
「一年間に連続または断続して、
30日以上欠席した児童生徒のうち、
何らかの心理的、情緒的、身体的、
社会的要因・背景により、
児童生徒が登校しない、
したくともできない状況にある者で、
病気や経済的理由の者を除く」
です。
保護者の教育に関する考え方、
無理解・無関心、家族の介護、
家事手伝いの事情から
長期欠席している者は
不登校には入りません。
「ひきこもり」とは、
「仕事や学校に行かず、
家族以外の人との交流を
ほとんどせずに、
6か月以上続けて
自宅にひきこもっている状態」
です。
「ひきこもり」の中には、
高校中途退学者や
学校卒業後の
成人なども含まれます。
「不登校」は、
学校を休んでいる間に友人に会う。
習い事など学校外の活動を
積極的にしているケースも含みます。
「ひきこもり」は、
社会や他者との関わりを
ほとんど断ってしまっている状況です。
不登校が長期化・深刻化すれば、
「ひきこもり」につながる
可能性もあるので
将来的に心配です。
不登校に陥っている子どもの親は、
「子どもの将来は、
どうなるのだろう。」
「立派に社会人となって
やっていけるのだろうか。」
不安に駆られるのでは
ないでしょうか。
気持ちは痛いほど分かります。
子ども自身も、
「自分は、将来、
社会に出て働けるんだろうか」
と、不安に思っているでしょう。
すでに、不登校を乗り越えた人も
「不登校の経験が就職活動に、
不利になるのではないか」
心配になってしまうかもしれません。
でも心配はありません。
不登校の経験が直接原因となって
就職に不利になることはありません。
不登校を乗り越え自分に自信を
取り戻すことができればよいのです。
様々な調査でも、
「不登校の経験が理由で
不当な扱いを受けたことはない。」
と、不登校を経験した人の
回答で分かっています。
あまり心配せずに
自信をつけていってほしいです。
問題は、未来ですね。
これから先のことを考えて、
今やれることに
取り組んでいくことです。
勉強の遅れや
今できないことが多くて、
強い不安を抱えているかもしれません。
現在不登校で、
悩みや心配を
抱えているかもしれません。
これからの進路を考えてほしいです。
・高校卒業など資格取得条件
・基礎学力、教養の不足
・体力不足、生活習慣の乱れ
・コミュニケーション力や集団行動
すぐにはできなくてもいいので、
親は、
子どもの様子を見ながら、
情報を収集し、アドバイスを与え
安心させていきたいですね。
親も子どもも、
進学や就職について焦ったり、
自ら自分を追い詰めたりせず、
まずは、ゆっくり不登校を
乗り越えていきましょう。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
学校に行きづらい子どもたちのために 「不登校について」
2022/03/18
「毎日元気に学校に来て欲しい。」
「毎日元気に学校に行って欲しい。」
「毎日楽しく学校で過ごして欲しい。」
「毎日楽しく学校で過ごして
帰ってきて欲しい。」
私も親として教師として、
子どもたちへの願いでした。
しかしながら、令和2年度小中学校の
不登校児童生徒の人数は、
196,127人に上っています。
少子化により児童生徒数も減少し、
学校の統廃合も
珍しくない状況にあって、
約20万人の児童生徒が
不登校になっている.....。
約20万人の児童生徒が
学校に行けないでいる。
私の住む和歌山県の人口は、
約94万人です。
不登校児童生徒の人数約20万人が、
いかに多いか、
あなたも思われたのでは
ないでしょうか。
そして、
一人ひとりの子どもたちに関わる
保護者や家族のみなさんを加えると、
どれだけ多くの方が不登校の問題に
取り組まれ悩まれているか、
気持ちを察するにあまりあります。
私は、長年の教職経験の中で、
多くの不登校、不登校傾向の
子どもたちに関わってきました。
生徒指導しゅにとして、専門に関わってきたこともあります。
子どもたちが、学校に来てくれることの「当たり前」に、感謝するとともに、
朝、出勤して、
「来てるのかな」「来てないのかな」と、
子どもの机を見るまで、「ドキドキ」しながら一年間を過ごしてきました。
毎朝、7時に家庭訪問し、
夕方にも家庭訪問して自宅に帰ることを
毎日続けた日々も思い出します。
一人ひとりの子どもによって環境が異なります。
家庭もちがえば、学校や学級、
仲間もちがいます。
子どもの性格やどのように成長してきたか、一人ひとりがちがいます。
ちがって当たり前なのです。
学校がすべてではないけれども、
ご家庭の方の気持ちを考えたら不安がいっぱいです。
「進学や就職をして、
立派に自立していってくれるのだろうか。」
私は、こんな気持ち
ご家庭のみなさんや子どもたちの気持ち
あなたの気持ちに寄り添いながら、一緒に課題に取り組んでいきたいと思います。
あなたが、少しでも悩んでいることがあるなら、
私も一緒に歩みます。
教職員、苦情対応〈社会の苦情の連鎖と心理〉
2022/08/13
SNSやネット上には、
誹謗中傷が書き込まれ、
人権問題に発展し、
社会問題となる
ケースがありますよね。
数年前の邦画で、
コールセンターへの苦情を
取り上げた映画がありました。
苦情に心身をすり減らしていく
コールセンターの人々の物語です。
現在のコールセンターは、
「品質向上のため録音
させていただきます。」
と、予めコールされるようになりました。
これは、このコールによって、
一度立ち止まり、
落ち着いてもらうため
という意味があるそうです。
加えて、
「あなたの発言は、
録音しています。」よ、
というメッセージを
伝えているのではないでしょうか。
「録音する」という対応は、
一定の抑止力に
なるように思われます。
相手も言葉を選んで
話すようになるでしょうね。
「苦情」が発生する場合には、
お互いの立場の違いがあります。
原則として
立場の弱い方に向かって
行われるのが
「苦情」です。
フィフティ-・フィフティーの立場では、
「苦情」は、ほとんど考えられません。
意見交換や議論とは違います。
例えば、「お店の方とお客さん」、
「コンビニの店員さんとお客さん」、
「上位の会社と下位の取引会社」
との関係など、
立場に上下関係が存在します。
「お店」が「お客さん」に、
苦情を述べることは、
皆無とはいえませんが、
あまり考えられません。
このように
自分が上位に位置しているという
心理によって
「苦情」が生まれてくるのです。
インターネットやSNSでも、
必ず、「苦情」を述べる側は、
「安全地帯」に身を置いています。
もちろん学校は、
「苦情」を言われる側です。
反論すら難しいのではないでしょうか。
せいぜい「説明をして理解してもらう」
という言い方になりますよね。
世の中に生まれる
「苦情」の原理原則です。
「苦情」は、
仕事をしていれば、
だれでも
受ける立場にあります。
会社では上司に理不尽な言い方を
される場合もあるでしょう。
お店ではお客様に、
「苦情」を受ける場面もあるでしょう。
お店に対して、
何を言っても安心、
学校に対して何を言っても
自分には安全。
このような意識が
存在しているのではないでしょうか。
お店でも、お願いする場合は、
丁寧に「〇〇していだけませんか?」
と、頼むでしょう。
「苦情」の意味とは、
「何らかのトラブルに不満を感じた顧客が
その不満を表す行為。」のことです。
言われる立場と言う立場は、
場面によって
常に入れ替わります。
あなたが仕事をしているか
お客様かによって変わるのです。
これらにプラスして、
人のその日の気分が加わります。
人は、
いつも穏やかな気持ちでいる
時ばかりではありません。
何か気に入らないことがあったり
イライラしているときもあったり
トラブルなどで気分を
害している場合もあるのです。
そんなときに、
気分のよいときは
何でもないことでも
堰を切ってしまうこともあるのです。
だれにでも少しは
経験があると思います。
あなたはどうですか?
お店や学校、会社に、
正当な意見やお願いなら、
言葉遣いも落ち着いてきちんと
論理的に話ができますよね。
しかし、落ち着いていない様子は、
声や話し方に出てきます。
それは、本当の意味での
「苦情」ではなく、
イライラしているのかも知れません。
良くないことですが、
人間ならだれにでも理解できる
心理ではないでしょうか。
もうひとつ、
大切なことがあります。
気をつけなければ
だれでも陥りやすいと思います。
「自分は正しい」
という考えです。
世の中は多様です。
様々な考え、
多様性を尊重するのが現代社会です。
「自分は正しい」
「自分だけが正しい」
という考えは、どうでしょう?
この考えが
争いを生じさせます。
実際に世界中で
「自分が正しい」
と、考えるところに
様々な争いが起きていますよね。
気をつけておかなければ
自分も落とし穴に
陥ってしまいそうです。
大切なのは、
自分の心理を十分に
「理解しておく」
ことです。
「苦情」がどんな心理で起き、
自分の心理の中にも存在することを知り、
「自分が正しい」と思う心を戒めて
人に接することが大切ですね。
質問したり相談したりして
話し合えば良いのです。
学校は、子どもたちが、
相手を尊重し、様々な違いを認め合い
力を合わせ、自分たちの願いを
どのように実現していくかを
学ぶところです。
「苦情の心理」を理解し
自らも気をつけるとともに、
相手がどんな心理状態なのか
背景にも目を向けて
関わっていくことで、
良い方向に向かうのでは
ないでしょうか。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
教師「いじめ問題」自らを守る対策
2022/08/07
学校で子どもに関わっていると、
「いじめ問題」は、
大きな課題です。
そして、
いつ何時遭遇するか分からない
問題です。
あなたは、
どのように「いじめ問題」と向き合い
対応し、未然に防ぐ等、
取り組みを行っていますか?
「いじめ問題」は、
子どもの健全な成長に関わる
大きな問題です。
学級に「いじめ問題」が、
発生するか否かによって
学級の一年間や教職員の生活に
大きく関わる問題となります。
できることなら、
「いじめ問題」の
内容の濃淡に関わらず、
起きることがないことを
望みたいのです。
いつどこで発生し、
あなたの知らないところで
進行しているか分からないのです。
そもそも「いじめ問題」は、
子どもの感じ方によっても
大きく変わってきます。
何回となく見直されてきた
「いじめの定義」。
なくならないいじめに対応するために
「いじめ防止法」ができました。
いじめを受けている
本人がどう感じているか、
どんな物理的・心理的な影響を
受けているかによる
子どもの気持ちを
優先していくことに
立場の基本をおいています。
教職員は、
早期に「いじめを認知」する
感性を必要としています。
子どもや保護者等から
「いじめを受けている」
と、訴えがあったとき、
関係児童からの聞き取りを行って、
解決をしていくという手順で取り組みます。
そして、担任等が
日頃の学級等の状況を
どのように把握しているのか、
また、教職員の説明に根拠がなければ、
保護者等への適切な説明が
できないことになってしまいます。
「深刻ないじめがなかった」とする場合に、
聞き取りだけでは、
説明が成立しないことも
あるかもしれません。
そんなときに必要なのは、
「エビデンス」です。
いかに教職員が日頃の学級や
子どもたちの状況把握を
的確に行っているかに、
係ってきます。
「いじめられた」という訴えに対して、
深刻ではないケースでも、
説明する場合に、
エビデンスがなければ、
「特に問題ありません。」
「心配しなくてもだいじょうぶです。」
「今後も見守っていきます。」等の
あなたの説明が
根拠のないものに
受け取られる可能性があります。
いわゆる
「悪魔の証明」
になる恐れがあります。
学校によっても取り組みに
異なるかも知れません。
学期に1回程度は、
「いじめアンケート調査」
を行っていますよね。
設問には、
「学校が楽しい」
「いじめられたことがある」
「いじめを見たことがある」
「勉強が分かる」
などがあります。
そして、気になる回答について、
子どもに個別に聞き取りをして、
職員会議でアンケート結果を
周知させますよね。
しかし、学期1回程度で
子どもの様子が分かるのか、
私には疑問です。
そこで、私は独自に
一週間に一回のアンケートを
行っていました。
毎週金曜日にアンケート用紙を
子どもに配って実施します。
他の曜日でも子どもが困ったときに、
アンケートが出せるように
各自一枚持たせておきます。
何かあれば、
必ずその週の内に解決することを示し
習慣化させる。
毎週ですから、
子どもの様子がよく把握できます。
例えば、
「学校が楽しい」といつも答えていた子が
「少し楽しくない」と
回答した場合があったとします。
そんなときに
「どうしたの?」と声をかけます。
子どもと話をするタイミングは、
一日の生活の中で、
結構つくりにくいものです。
アンケートがあれば、
声もかけやすくなります。
もし過去に遡って
子どもや保護者から
「いじめを受けていた」と
訴えがあった場合でも、
その時に実施したアンケートを基に
説明することが可能です。
記憶をたどって
「何も変わったことがなかった」
といったところで、
説得力は生まれてきません。
日頃から子どもの様子を
見ていく工夫をしていけば、
子どもたちのことがよく分かり
よい循環ができ、
学級を更によくしていくでしょう。
あなたは、
子どもを守ることも大切ですが、
自らをも守ることを
しっかりと考えてくださいね。
あなたは、
大切なかけがえのない人です。
無理は禁物です。
メンタルヘルスには
しっかりと注意してくださいね。
メンタルオフィスKaze(カゼ)は、
教職員を応援しています。
教師の悩みは理解されない〈教師・学校〉
2022/07/23
教師をしていると様々な
課題や問題に直面しますよね。
あなたは今、
悩んでいることが
ありますか?
あなたは、悩みを
解決することはできますか?
学校には、教職員の悩みを
解決する係や人はいません。
教職員のストレスを診断する
アンケートがあるでしょう?
書いて提出しても、
何も解決はしません。
勤務時間が問題になって、
教職員の勤務時間を
調べることになっていますよね。
あなたの勤務時間は、
短縮されましたか?
何も変わらないと思います。
教職員は、
様々な悩みや困難を抱えています。
しかし、
周りには理解されません。
学級の様子などを見て、
苦労しているだろうと
知ってくれたらまだよい方です。
理解してくれるだけでも
救われますよね。
みんなそれぞれ、
目の前の自分の仕事をしています。
周りの様子まで、
気を配っていません。
孤立無援になってしまいます。
子どもや学級の指導に
苦労していても
支援してくれることは、
希です。
そんな中で、
少しずつ疲れがたまっていきます。
あなたは、
そんな経験はありませんか?
例えば、
あなたの学級に
気になる子がいたとします。
落ち着きもなく、
学習状況もよくありません。
あなたは、
どんな指導をしたらよいのか、
どんな学習や授業づくりを
したらよいのか考えます。
もしかしたら、
子どもに、
発達に課題が
あるのかもしれません。
そう考えたあなたは、
状況を伝えます。
管理職や特別支援教育コーディネーター等と
相談します。
また、教育相談を受けます。
教育相談員も学級に来て
子どもの様子を見ます。
保護者にも、
教育相談を勧めることもあるでしょう。
子どもの課題を理解してもらうまで
時間を費やします。
この間、
あなたの悩みは解決されません。
なぜか?
それは、あなたの悩みであって
子どもや保護者、
他の職員の悩みではないからです。
子どもは、
何も困っていません。
保護者は問題と
考えていないかもしれません。
悩んだり困ったりしているのは
あなたなのです。
あなたは、
授業が思うように行かなくて
毎日、どうしたらよいのか悩んでいても
あなたの「悩み」は、
「子どもの課題」
に、変わってしまうのです。
職員会議等で、
子どもの様子を話す機会はあっても、
教師の悩みやグチをいう場面はないのです。
溜まりますよね。
あなたは、自分の悩みを語ることが必要なのです。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
宿題の丸つけに追われない工夫〈先生〉
2022/07/20
丸つけ、大変ですよね?
あなたは、どのようにしていますか?
教師の仕事の中で、
日々のルーティン(丸つけ)、
一番大変で時間がかかりますよね。
そして、とても大切な教師の仕事ですね。
子どもたちに、
たくさん勉強させたい
という思いで、
課題をたくさん出していく。
国語に算数に、
できたら理科の課題も出したいですよね。
いろいろ考えながら、
漢字の練習は毎日させたいし、
今日習った算数の習熟も図りたい、
自主的な学習も加えていきたい。
教師とは、心の底から子どもに学力をつけたいと
真剣に考えている人です。
もちろん学力向上の基本は、
「授業力の向上」
「分かる授業の創造」
です。
教材研究や授業研究、
教材づくりや
プロジェクターやパソコンを使った授業、
子どもたちの興味関心を活かして
楽しい授業をしたいですよね。
一日は24時間、
やることはたくさんあって、
物理的な時間が足りない。
そんな切実な悩みがありますね。
そのなかで、宿題などの丸つけを
していくわけですから大変です。
宿題など課題をたくさん出せば出すほど
たくさん返ってきてます。
学級の子どもたちの人数にもより、
かなり計画的に、
進めていく必要がありますね。
また、大切なのは、
間違ったところを子どもたちが
きちんと直すことですよね。
〈手順〉
課題を出す⇨回収する⇨丸つけをする
⇨子どもたちに返す⇨直しをさせる
⇨直した課題を丸つけする
⇨間違えていたらまた子どもたちに返す
⇨理解していない子には、個別指導する
⇨下校までには課題がすべて完了する
きちんとしておかないと、
算数ドリルなど、
すぐに直しがたまってしまいます。
課題の丸つけから完了までを
うまく回す必要があります。
これが、教師の仕事がうまくいくかいかないか、
バロメーターになるといっても
言い過ぎではないでしょう。
一日の歯車が噛み合って
スムーズに流れるか固まるか。
流れなければ、あなたにも学級にも
ストレスがたまります。
毎日の宿題や課題をきちんとやって、
次の課題に向かわせていくためには、
時間的なマネジメントが必要不可欠です。
これができたら、
他の仕事もうまく回っていきますよね。
「宿題などの課題は、
帰りまでには直しを完了させる」
学級の人数は様々だと思います。
でも、やり方は同じです。
子どもの人数が少ないからといって、
人数に合わせた仕事をしていると、
うまく回すことができません。
子どもによっては、
下校時間に課題が完了していない
場合もあります。
遊ぶ時間もほしくて
課題を後回しにしてしまいます。
子どもですから友達と
元気に遊んでもらいたいです。
そこで、子どもたちにも
宿題等課題の取り組み方を
身につけていってもらう指導が必要です。
例えば、
朝一番に学級に登校してくる子どもは、
だいたい決まっています。
その子が来る時間までに、
学級に向かい、
子どもたちの登校を待ちます。
そして、来た子どもから、
宿題を提出させていきます。
カゴなどを用意し、
決まった場所を決めておきます。
そしてすぐに丸つけを開始します。
間違っていたら直しをさせます。
完了した課題はチェックできるようにしておくと、
やらないで終わることを防げます。
子どもたちには、
課題は帰りまでに直す意識を
持たせるようにしていきます。
チェック体制は工夫が必要です。
理想は、お昼までに終了したいですね。
そのためには、
様々な活動の合間の隙間の時間を、
活用するような子どもにしていきます。
子どもたちの意識が上昇してくると、
一度でパスすれば
「ヤッター!」と喜ぶ子、
先生の丸つけを待っている子などがでてきます。
そうなってくると
課題の丸つけや直しの時間は
短縮されていきます。
放課後になって直っていない子も
少なくなっていきます。
そして、それまで、
少し、いい加減に宿題をしていた子も、
間違えないように
真剣にやってくるようになっていきます。
子どもたちの気持ちの中に、
「課題を終える気持ちよさ」
が芽生えていきます。
子どもたちがよい循環を
学級に与えてくれるようになります。
最初は大変でも、
子どもが心得て、
上達していくんですね。
これは、学級のすべてのことにも通じます。
子どもが指示待ちではなく、
自分から動く子どもに変わっていく瞬間です。
一年中、課題の丸つけに
追われることもなくなるでしょう。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
〈学校〉
〈教師の仕事〉
〈宿題〉
〈教職員〉悩みを話せますか?
2022/06/12
あなたは、だれかに
何か話をしたい、
話を、
聞いてほしいと
思ったことは
ありませんか?
仮に、今、
話を聞いてもらいたいとします。
あなたの頭の中に、
誰の顔が頭に浮かびますか?
周りには、
多くの人がいますよね。
同僚の教師
事務職
養護教諭・養護助教諭
教頭
校長
二週間に一度程度来る
スクールカウンセラー
あなたは、
だれと話をしますか?
日々の様々な職務に関することは、
隣に座っている同僚
年齢の近い同僚
必要な話をする関係職員と
話をしますよね。
子どもの様子や事務的なこと
教科のこと、教材のこと
身近にいる人と話すでしょうね。
しかし、
これらのことは、
本当に、あなたの話したいこと
聞いてほしいことでしょうか?
職務上必要なこと
それは、あなたが話したい
聞いてほしい
悩んでいることですか?
家族はどうでしょう?
ゆっくりとあなたの話に耳を傾け
じっくり話を聞いてくれる人は、
いるでしょうか?
友人は、どうでしょうか?
話せることと
話せないことも
ありますよね。
確かに、
話したいこと
聞いてほしいこと
あなたの悩みは、
学級のこと
学校のこと
担任している
子どものこと
物理的な時間が足りないこと
授業に関すること
保護者のこと
職員のこと
なのかもしれません。
例えば
学級の子どものことが
あなたの悩みの種だとします。
職場の関係者との協議をしますよね。
スクールカウンセラーや
教育相談員とも話をします。
保護者とも課題を共有する場合も
あるでしょう。
子どもに、
発達に関わるような課題があるなら
関係機関にも働きかけますね。
これで、
あなたの悩みや気になることが
解消できれば、
この点においては、
悩みは晴れるでしょう。
しかし、多くの場合、
そううまくはいきません。
スクールカウンセラーも
関係者との会議も、
すべて「子どものこと」
なのです。
決して、あなたのことが
中心ではありません。
課題解決に向かえば、
それでも気持ちは楽になります。
でも、問題は、
容易ではありませんよね。
そして、困っているのは、
あなたであって、
子どもでは、ないのです。
子どものことをいくら話していても
あなたが、困ったり悩んだりしている
であろうことは、
あまり話に上ってきません。
そんな話には、
なりにくいのです。
そこに、
「あなたの悩みが
解決しない理由」
が、あります。
あなたは
「もやもや」したまま、
また、明日からが始まります。
そんな積み重ねが、
あなたを疲れさせるのです。
そんなあなたを理解して
物理的・精神的に、
支援をしてくれる人は、
学校には、
極めて少ないのでは、ないでしょうか。
「気づく」こと
「動く」ことが、
必要なのです。
現在の学校の抱える
忙しさ
困難さ
は、
あなたをボディブロー
のように、
消耗させていきます。
あなたにとって、
「何でも話ができる」
「聞いてくれる」
人が、いてほしいです。
メンタルオフィスKaze(カゼ)は、
あなたのためにいます。
どうにもならないほど悩んだとき
2022/07/07
世の中には、
様々な職業やサービスがありますよね。
ほとんどの職業が、
「人の悩みに関わる仕事」
と、いっても
言い過ぎでないでしょう。
スーパーへ行けば、
食料品や日常の生活用品を
購入することができます。
病気になれば、
病院や薬局に行けば
何とかなるでしょう。
移動を自由にしたければ、
電車や自動車などの
移動手段を活用します。
何かを学びたければ、
学ぶためのサービスがあります。
インターネットを使えば、
多くのことを調べることが可能です。
SNSを使えば、
世界中の人と
つながることができます。
挙げればきりがありませんよね。
このように、私たちは、
様々なサービス等を活用して、
悩みを解決しながら生きています。
そういう意味では、
便利な世の中になりました。
そんな中で、もし、あなたが、
様々なサービスを活用しても
簡単に解決できない
悩みやストレスを抱えたら、
どう対処しますか?
単純にストレス解消なら、
・好きな趣味に没頭する。
・美味しいものを食べる。
・旅行にでる。
・スポーツをする。
・友達とおしゃべりする。
など、あなたに合った
解決方法があるでしょう。
しかし、私たちが生きていく中で
簡単には解決できないような
「強い悩み」
に、遭遇することもありますよね。
家族のこと
子どものこと
結婚のこと
健康のこと
仕事のこと
金銭面のこと
生活のこと
老後のこと
人間関係のこと
電話一本で悩みを解決できるはずの
「自分の悩み」
が、埋まらないときも
あるかも知れません。
そんなとき、
人間は
「逃れられないような
追い詰められた気持ちに」
なることも考えられます。
あなたなら、
そんな悩みに遭遇したときは、
どのように自分を守っていきますか?
私の提案は、
「人に話す」
ことです。
これ以外に方法はありません。
簡単に解決できない悩みですから
もちろん、人に話しても
すぐには改善しないでしょう。
しかし、
「人に話す」ことが、
最善の策になります。
間違いありません。
話しながらトンネルを
抜け出していくのです。
そこで重要なのが、あなたが
「話せる人」がいるかいないかです。
いるなら、早く話してください。
また、悩みの内容によって、
人に話せること、
話せないこともありますよね。
人は、悩んだときに
「人に話したい」
「人に聞いてもらいたい」
と、強く思います。
そして、頭の中で
話せる人を探すのではないでしょうか。
身近にいれば、いいですよね。
でも、悩みによって、周りの人、
家族や友達に
話せないこともあるでしょう。
或いは、「話せる人」がいないことも
考えられますよね。
このような人は、
少数派なのでしょうか?
そんなことはありません。
悩んでいるあなたは、
特別ではありません。
「話せる人」が見つからないあなたも、
特別な人ではありません。
あなたは、
何十万人、何百万人の中のひとりなのです。
言い換えれば、
何百万人もの仲間がいます。
そのことを踏まえて、
あなたのための
セーフティーネットを
探しましょう。
あなたの悩みは、
多くの人が抱えている悩みです。
特別ではありません。
勇気を出してほしいのは、
扉を開けてみることです。
あなたのやるべきことは、
このひとつです。
扉を開けるかどうか
悩まないでくださいね。
開けてみないと
分からないことです。
「人に話すこと」
メンタルオフィスKaze(カゼ)
「老人」と呼ばないで!
2022/06/14
あなたは、
長年勤めてきた会社を退職するなど、
バリバリと活躍してきた時代を
通過してきた人であれば、
「まだまだ、できるはず。」と、
思われているはずです。
これから、
どんな仕事を持ち、
やっていこうと
仕事を探されているかもしれません。
今まで、
がんばってきたのだから
「ゆっくりと、旅行をしたり
趣味の時間を作ったりして、
好きなことをして過ごしたい。」
このような方もいらっしゃると思います。
いずれにしても、
人生の岐路に立ち、
改めて、生活設計の見直しを図る
人生の新たなスタートラインで、
あることは確かです。
この時期は、仕事、家族、子どもの巣立ち、
環境、健康、年金のことなど
多くの要素が、
あなたが今まで人生を歩んできた中で、
今までのこと、
これからのことを、
改めて振り返りながら、
深く考えることが
多くなるのではないでしょうか。
「論語」では、
40歳を「老」としています。
「老」の語意は、
「毛」「人」「匕」の三字が、
合わさってできたといわれ、
年を取って腰が曲がり、
髪が白くなった人のことで、
杖をついて立っている姿を
表しているそうです。
ですから、暦年齢や外見だけでは判断できません。
「老人」とは、必ず高齢とは、
限らないのです。
「高齢者」と「老人」は、
同じ意味ではありません。
昭和の頃と現在では、
平均寿命も大きく伸び、
「初老」でも70歳以上では
ないでしょうか。
老人福祉法では、
65歳以上を高齢者としていますが、
現在の60代は、
まだまだ若々しい方も多いので、
やはり、70歳以上が、
「そこそこ年を取ったな。」と、
本人も認める年齢ではないかと
思います。
とにかく
日本の「老人」も
アメリカの「オールド」も
好まれません。
孫ができて
「おじいちゃん」
「おばあちゃん」
と、呼ばれるのは、
いいですよね?
現代は、
仕事を辞めてからの時間も長いです。
現状の生活が、
すべてあなたの満足いく
状態ではないかもしれません。
多くの悩みを
抱えているかもしれません。
でも、
「まだまだ、これから。」
そんなポジテイブな気持ちで
スタートラインに立ってほしいと思います。
もしもの時は、
メンタルオフィスKaze(カゼ)
の、扉を開けてくださいね。
だれにでも訪れる、心身の変化と生活の変化について〈福祉心理〉
2022/04/26
あなたは、今まで、
きっとばりばりとお仕事をしたり、
親として子育てをしたり、
社会や家族に貢献して
人生を生きてこられた方だと思います。
しかし、だんだんと仕事や生活に
変化が生まれてきたのではないかと思います。
例えば、子どもが独立して手がかからなくなった。
とても喜ばしいことですが、
親としては少し寂しい気持ちになります。
カフェなどで、子育て真っ最中のお母さん方が、
子育ても大変さ、小学校の様子など
様々なことを話し合っている場面に
遭遇することもあります。
「大変」「大変」と口々に話しています。
子育てをしているときは、
大変だったと思ったけれども、
子育てが終わると楽しい思い出です。
中高年の問題に、
あなたの年齢に応じて直面していきます。
それまで生きがいとしていた仕事などにも、
サラリーマンでは退職
という時期が来てしまいます。
また、お金も問題、年金など、
不安な面も多く出てきます。
仕事をしていたときは、
一生懸命で考えなかったことも、
「心配や悩み」として
頭に浮かんできます。
特に、健康面は不安となって
心理的な圧迫を受けることになるでしょう。
「だれもが通る道である」
百も承知していたつもりです。
直面したときに様々な不安に襲われてきます。
「まだまだ若いから、第二の人生
健康で働ける間は、しっかり働こう!」
このような考えは、ポジティブでいいですね。
「今までゆっくり時間がとれなかったから
ゆっくり過ごしたいな!」
これもいいのではないでしょうか。
子どもの問題や夫婦の問題、家族の問題を
抱えている人もいらっしゃると思います。
人それぞれに、様々なケースが存在します。
これから先のことを考えたら、
「不安や悩み」が多い。
健康面も心配でならない。
家族と離れていて寂しい。
「ばりばりと働き、若かった頃は、
悩みも心配もなかったのに......。」
そうでしょうか?
きっとその時その時に
「心配も悩み」もあったはずです。
もし今、あなたが、
「心配や悩み」を抱えているなら、
あなたの現在の「心配や悩み」です。
年齢とともに、「心配や悩み」も、
変化していくのですね。
様々な問題や課題がありますが、
何より気に掛けるべきは
当然ですが、ご自分の「健康」です。
人間は生まれた時点から年を取り始めます。
更に年を取っていくと、
個人差はあるものの
生理的・心理的変化が起こり始めます。
「加齢変化」です。
欧米では、最後まで満足のいく人生をおくることを
「サクセスフルエイジング」といいます。
「健康」が第一ですね。
健康に生きていくためには、
1.食生活と栄養
2.生涯体育
3.生涯学習
4.生活環境
以上、4項目が大切です。
メンタルオフィスKazeでは、
このような課題や問題に対して、
「福祉心理カウンセリング」
「福祉心理アドバイザー」
として、健康で幸せな暮らしへのサポート、
孤独を感じられている方へ、
家族との関係、
運動や食事、
生活に対するアドバイスなど
お手伝いをして、
あなたの生活をあなたととも
一緒に歩んでいきます。
「介護」、すべての人に共通する課題〈介護・福祉・心理〉
2022/05/27
「介護」をする
「介護」を受ける
人生を立派に生きてきた結果ですね。
そして、だれもが
避けては通れない課題ですよね。
子育てが終わり
親が年老いていくことに気づく。
親の「介護」に、直面する。
自分も親の世代になり、
老後のことを考えるようになる。
だれもが微妙な世代に
なっていきますね。
若い頃は、自分も親も
遠い未来のことであったのでは
ないでしょうか。
日本人の男女ともに、平均寿命が延び、
厚生労働省の2020年調査では、
日本人の平均寿命は、
男性が81.64歳、女性が87.74歳と
他国に並んで
世界第1位となっています。
人生100年時代とも言われ、
これからも人生は続きます。
「介護」は、
健康で生きてきたからこその
課題です。
しかし、平均寿命までとなると、
すべての人が健康で、
「介護」の必要の無い
生活を続けられるとは限りません。
あなたも
「介護」をする側
「介護」を受ける側
に、なることも、あるわけですよね。
実際に、
そんな環境にあるかも知れません。
「介護する人の思い」
「介護される人の思い」
どちらも人間の尊厳に関わる
デリケートな問題です。
大変な思いをしながら
家族は関わっていく。
「ストレスや悩み」
お互いに抱えてしまうこともありますよね。
「家族であるからこその悩みや大変さ」
介護とは、
「介護を受ける本人の人間らしい生活を維持していくために
不可欠な生活行為を成立させる援助を通じ、生命や生活を維持し、
生きる意欲を引き出すこと」
です。
介護を受ける側も
「負担をかけて申し訳ない」
など、不安を抱えてしまう人もいます。
介護をする側も、
徐々に負担が溜まっていき、
気づいたときには、
限界を超えている
ということもあります。
介護に関わっているあなたには、
特に気をつけてほしいことは、
「一人で抱え込まない」
ことです。
介護では、
悩みを抱えることが必ずあります。
一人で悩まずに、
すぐに相談することが大切です。
市町村の福祉担当者や医療関係者、
ケアマネージャー、
地域包括支援センター
などに相談して
頼ってほしいです。
そうはいっても、
なかなか問題が解決しないことも
多いですよね。
一朝一夕には、
解決しない介護の問題、
あなた一人が抱えた問題では
ありませんよね。
少子高齢化の大きな問題です。
あなたの心の健康を保ちながら、
家族の幸せを実現していきたいです。
メンタルオフィスKaze
〈介護〉
〈介護ストレス〉
〈福祉〉
〈福祉心理〉
「喪失感」、だれでも感じるつらくて深い気持ち
2022/05/24
あなたも、
今までに、
「喪失感」を
一度は感じた経験があるのではないでしょうか。
喪失感とは、
「大切なものを失ったときの空虚な気持ち」
です。
例えば、こんなことはないでしょうか?
・親、友人、ペットなどの死を体験する。
・恋人や友達との別れ。
・子どもたちの巣立ちの後の寂しさ。
・退職などで、
それまでのやりがいや
生きがいを失う。
・離婚や死別により伴侶を失う。
・体力や目や耳などの
感覚器官の衰え。
・生活習慣が変化し、
生活にむなしさを感じる。
・自己のあり方を見つめることを迫られ、
後悔の念に心が奪われる。
・年金など将来の生活不安に駆られ、
どうにもならないような気持ちになる。
・人生100年と言われるようになり、
自分の将来を憂える。
・家族などの環境の変化で、
孤独感を強く感じる。
・若さと老いについて考えてしまう。
・生活や気持ちの
安定と不安定。
・今まで積み上げてきたものを
問い直すことで生まれる気持ち。
・人生の危機に直面する。
「身体的」
「社会的」
「家庭的」
「心理的」
このような、要因が、
複合的に絡み合って
強い喪失感を感じる。
あなたの現状で、
少しでも近いものがありませんか?
「喪失感」は、
あなたの心に強く影響を及ぼします。
心の支えとなっていた存在を
失ったときの「喪失感」は、
言葉にできないほどの
精神的な痛みが伴いますよね。
「ぽっかりと心に空いた穴」
だれにでも経験があるでしょう。
あなたも、悲しみに暮れている人に
遭遇したことも
あるのではないでしょうか?
しかし、大切なことは、
「喪失感」を一人で抱えきろうとしないで、
誰かに話を聞いてもらうこと。
とにかく、
「自分に中に溜まっている気持ちを、
言葉にして身体から、
外にはき出すこと」
が、大切です。
あまりにも喪失感が大きすぎると、
自分だけで対処できないときもあります。
家族や友人など、
自分の気持ちを打ち明けてもよいと、
思える信頼できる人に
相談するようにしたいですね。
しかし、
身近な人には、
相談しにくい、
心配をかけたくない
という人もいるでしょう。
また、相談する人が居ない
ということもありますよね。
喪失感は、長く抱えていると、
心の病気に発展してしまう
可能性もあります。
決して侮らないように
したいですね。
メンタルオフィスKazeでは、
あなたの
「喪失感」を、
じっくりうかがいます。
〈メンタルヘルス〉
〈心理カウンセリング〉
〈福祉・心理〉
「ストレスに負けない性格にする」とは?
2022/04/19
あなたは、自分の性格が、
「もっと社交的だったら!」
「もっと決断力があったら!」
「もっと積極的だったら!」
「もっと〇〇〇だったら!」
と、思うことはありませんか?
自分の性格の「この部分を」
をなおしたいと思ったことは
ありませんか?
もしあるなら、
それはどんなところですか?
だれでも、自分の性格を、
すべてよし、とするだけの自信は
ないのではと思います。
そして、
もっと自由に、
もっと自分の可能性にチャレンジし、
自分が望むような自分となって、
人生を生きていきたいと思っていませんか?
適切なカウンセリングによって
自分の望みの性格に
変えていくことは可能です。
自分が納得できる行動をとれないと、
ストレスにつながります。
「あの時に、こうすればよかった。」
「こんな行動や発言をすればよかった。」
あとで、悔やんでしまうことが多い。
自分の中で、自分自身の「ありたい姿」
との間に
ギャップが生まれ、
もっとこうできたら、
もっとこうありたいと
思う気持ちと
現実の自分の狭間で
揺れ動いてしまいます。
しかし、「向上心」があるからこそ
生まれてくる思いではないでしょうか。
自分に自信を持っていくことで、
少しずつ
ストレスに強い性格に
なっていきます。
心理的にストレスを抱えやすい人には、
いくつか共通する「特徴的な性格」があります。
例えば
・頼まれると断れない性格である。
・人付き合いがよい。
・親切で気さくである。
・明朗で活力がある。
・柔和で苦労性な人である。
・仕事熱心で凝り性である。
・正直で几帳面である。
・強い正義感と責任感がある。
本当にいい感じの人ですよね。
しかし、この人は無意識のうちにストレス
をためてしまう傾向にあります。
いつまでも悩んでしまい、
些細なことにこだわったり、
他人の評価が気になったりする人も
ストレスを増やしてしまいます。
あなたは、
こんなまじめな人ではありませんか?
でも、決していい加減な人になって、
ストレスを減らしましょう
というわけではありません。
問題は、
こうした性格の人に共通するのは、
「気持ちの切り替えができづらい」
ところです。
「私は、そんなことはない。」
とおっしゃる方ならよいのです。
あなたは、どうですか?
思い当たるところはありませんか?
ストレスをため、
心理的に何かしらの影響を受ける人は、
「気持ちの切り替えができづらい」
人が多いのです。
「性格」とは、
生まれつきの体質や気質と、
過ごしてきた環境などによる
考え方や物事の受け止め方によって決まります。
ストレスに弱い性格を改善したい。
同時に、自分の望む性格に近づけたい。
或いは、何かしらの心理的症状が見られる場合は、
無理をせず、
一人で乗り切ろうとせず、
カウンセリングに頼ってみることを
お勧めします。
もしあなたが、
くよくよと気持ちが切り替わらない性格が、
気になるなら、
メンタルオフィスKazeにお越しくださいね。
あなたと一緒に歩みます。
メンタルオフィスKazeでは、
カウンセリングに加えて、
「コーチング」
の手法も取り入れています。
健康で幸せな一生を送るために「赤ちゃんからお年寄りまで」〈福祉〉
2022/04/16
人生100年時代と言われるように、
男女とも平均寿命がぐんぐん
伸びてきました。
しかし、それに伴って、
「心配や悩み」も年代別に変化し
増えていくものです。
あなたの年齢はおいくつでしょうか?
あなたの今現在の「心配や悩み」は、
何でしょうか?
ストレスの多い現代社会では、
「心配や悩み」が無いという人は、
皆無だと言ってよいでしょう。
「心配や悩み」は、
あって当たり前です。
「だれでもあるんだ」
と思うことで、
自分が特別に、
「心配や悩み」
が多いわけではないことを理解し、
考え込んでしまわないように
することが、
扉を開けて前に向かっていく、
まず、第一に大切なことです。
年代によって、悩みも様々です。
共通する「心配や悩み」もあるでしょう。
子どもの頃は
「友達関係、勉強や受験、成績、いじめなど」
大人になって、
「恋愛、就職、夢と現実、仕事、
結婚、育児、家庭問題、リストラ、
収入など」
更に年齢を重ねると
「子どもたちの独立、病気、健康、
老後の問題、年金、家族との関係など」
様々です。
あなたには、
どんな「心配や悩み」があるでしょうか。
身体の老化の問題も
寿命が延びることで、
大きなストレスを
抱えることに
なるのではないかと思います。
「元気に一生を幸せに暮らしていきたい。」
人間本来の願いです。
あなたもそうあってほしいです。
「年は取りたくないものだ。」
よく聞く言葉です。
しかしそうでしょうか?
元気で生活してきたからこそ、
年を取ることができたのですよね。
もちろん
「心配や悩み」
をたくさん乗り越えながら
たどり着くことができた幸せです。
あなたには、
健康で幸せな一生を送るために、
してほしいことがあります。
キーワードは、
「自立」
です。
ここで詳しく触れることはできませんが、
年を取ると、
足腰が弱くなる、
記憶力が衰えるといった、
生理的・心理的変化が起こり始めています。
「加齢変化」といいますが、
もちろん、
急に起こるわけではありません。
高齢者の加齢変化というと
悲観的なイメージでとらえられがちですが、
元気で長生きしている人もたくさんいます。
あなたにしてほしいこと〈4点〉
①心身の若々さの維持
②低下する動作性能力の維持
③言語性能力における知恵や英知の発揮
④生涯レベルの落ちない知能
「言語能力」と「知能」は、
研究により、低下しないことが分かってきました。
これら4点のバランスを考えながら、
年齢や個々の状況に応じて、
意識して取り組んでほしいです。
考えていても動きません。
「トライ」するのみです。
私のサロンでは、様々な年代の、
「心配や悩み」に、
お応えして、
あなたの健康で幸せな人生の
お供になれるように努めています。
あなたも人生100年、
ポジティブに楽しくいきましょう!
ストレスを理解することの大切さについて
2022/04/15
あなたは、現在社会に住む人です。
私たちは、日々の生活の中で、
「ストレス」
にさらされながら、
生きていますよね。
あなたは、ストレスを
強く感じるタイプですか?
それとも、知らない間に、
ストレスをため込むタイプですか?
すべての人が、何かしらの
「ストレスを抱えている」と言っても
過言ではありません。
私たちは、そんなストレスを
受けながら生活しているのですが、
最も大切なことは、
「ストレスについての理解」
を深めておくことです。
人それぞれ、性格も体質も違います。
人によってストレスの
出現の仕方が違ってきます。
あなたにとって、
どのようなことがストレスになり、
ストレスを受けるとどのような
変化が心身に現れるか、
自分自身の心身のどこがストレスに弱いのか
理解しておくことがとても大切です。
人によってストレスによる
影響が違ってきます。
自身のストレスの影響を理解していないと、
ストレスをため込みすぎたり、
ストレス回避行動につなぐことが
できなかったりします。
繰り返しですが、
自分を知っておくことが大変重要となります。
自分の性格や性質を理解しておくことです。
心理的ストレスを受けるといっても、
その症状は外部に現れます。
つまり、「身体に影響」を及ぼします。
心の状態は、
身体的症状に現れるということです。
しかし、心理的ストレスを受けていると
気づく人はほとんどいません。
だから、心理療法を受けずに
一般診療を受診する人が大変多いのです。
このことからも、
心理的ストレスが招く身体的症状を
理解することが大切なことがわかりますよね。
お腹が痛いから腹痛の薬を飲む
ということになるわけです。
症状の4つの型について説明します。
①本能性型
生まれつき心理状態の調整が
うまくいかないタイプの人です。
低血圧や嘔吐に悩まされたことがある人が
発症しやすいといわれます。
②神経症型
周りから受けるストレスよりも、
自分の思い込みや雑念から
ストレスになる原因を
作ってしまうタイプの人です。
感情のコントロールがうまくいかないことが多く、
様々な場所の人間関係にも影響を受けます。
また、こだわりの強い人や
心配症の人がこの症状になりやすいといえます。
③心身症型
身体的症状が出てもそれを言い出せず、
自分の感情を抑え込んでしまうタイプも人です。
ストレスをためやすく、
ストレスをため込んでいると
気づかないのが特徴です。
喜怒哀楽を押さえ込んだり、
周囲の人に合わせようと無理をしたりするなど、
まじめな人やがんばりすぎる人に多く見られます。
④抑鬱型
自分の性格や行動に関係なく、
慢性的なストレスや人生の転機が訪れたときに
受ける大きなストレスによって起こります。
生きがいを失ったとき、
将来への不安があるとき、
大切な人を失ったとき、
孤独感にさいなまれたときに
鬱状態になってしまうのです。
自分の性格や行動に関係が無いのですから、
だれでも発症してしまう可能性があります。
〈主な身体的症状〉
・倦怠感の持続
・めまいや立ちくらみ
・腹痛
・肩こり
・耳の閉塞感
・ドライマウス
・食欲不振
・顎関節症
・目の疲れ
・憂鬱
・幻聴
・妄想
・興奮、暴力的
・引きこもり
・表情がなくなる
など様々です。
あなたに、
自分のストレスに対する
理解を深めてもらうこと。
健康を害するまで
無理をしないように
してもらうこと。
ストレスをため込まず、
適度にストレスを解放していく
気持ちを持ってもらうこと。
私は、ストレスから
逃れられない現在社会ですから、
あなたには、
自分の心や体を一番に考え
大切にしていってほしいのです。
あなたが健康で溌剌とした生活を
過ごされることを願っています。
「病気になりにくい身体」をつくる習慣〈免疫力を高める〉
2022/05/08
あなたも、新型コロナウイルス感染症の流行で
「免疫力」の大切さを改めて、
感じたのではないでしょうか。
子どもからお年寄りまで、
すべての国民の健康が脅かされましたね。
みんながマスクを着けて生活する。
考えられなかったことです。
病院で診てもらえない不安、
ありましたよね。
コロナウイルス感染症により、
国民の生活様式は、
大きく変わりましたね。
私たちの、
「健康的な生活」
には、
経済的な問題や心の問題
も含みますよね。
人間が野生動物との棲み分けを壊して、
より接近した関係性で生活すると、
いつまた新たな感染症が、
流行するか分かりません。
学校では、
これまでにインフルエンザが、
毎年流行してきました。
学級の30%〜40%程度の子どもが罹患すると
学級閉鎖になります。
しかし、100%の子どもが、
罹患することはありません。
なぜかは、詳しくは分かりません。
しかし、病気への抵抗力や免疫力を高め、
「病気になりにくい身体」
をつくることが
大切であることは、
間違いないと思います。
現代は、除菌・殺菌が行き届き、
衛生環境がよくなっています。
子どもたちは清潔な環境で
安心して生活して
いけるようになりました。
でも、その反面、
子どもたちが雑菌に触れる機会が
減っていることが
「免疫力」
を弱める原因のひとつになっています。
パソコンやネット環境が進化して
運動不足や睡眠不足、
ストレスを抱えた子どもたちが
増えていることも、
免疫力の低下を招く一因です。
免疫力を高めると
感染症にかかりにくくなるだけでなく、
血行がよくなって
脳や身体の動きが
活発になります。
・・・免疫力を高める方法とは!・・・
1.タンパク質をとって筋肉をつける
白血球には、
免疫を担当する細胞が集まっています。
体温が上がると血流がよくなり、
白血球が体中をめぐることで、
免疫力が発揮されます。
体温を上げるには、
体内に熱をつくる必要があります。
筋肉は常にエネルギーを代謝して
熱をつくってくれます。
タンパク質をしっかり取って
筋肉をつけることが大切です。
タンパク質は、
免疫細胞をつくる材料になります。
肉や魚、牛乳や豆類を
かたよらず食べてほしいです。
2.いろいろなおかずを食べる
腸には、体内の免疫細胞の
60%〜70%が存在します。
発酵食品と食物繊維が
免疫機能を高めてくれます。
発酵食品とは、納豆、味噌、
チーズ、ヨーグルトなどです。
免疫細胞にもタンパク質が必要です。
免疫力には多くの栄養素が
関わっていますが、
複雑に考えず、
いろいろなおかずを食べ、
かたよりのない食事をすることで、
自然とバランスがとれます。
人間は、一生食べ続けることで、
適切な栄養素を補給しています。
かたよった食事を続けていくと
健康によくないことは明らかですよね。
3.外で遊ぶ
紫外線を受けることで
人間が自ら合成できるのが
「ビタミンD」です。
「ビタミンD」は、
がんや自己免疫疾患、
感染症の予防に関係します。
紫外線はよくないと見なされていますが、
強い日差しに気をつけて、
30分程度の外遊びや散歩でも
多くの「ビタミンD」が合成され、
免疫力を高めます。
4.十分な睡眠を取る
睡眠不足は、免疫力を下げます。
睡眠のリズムが整えば
自律神経の働きがよくなり
体温も安定します。
子どもを外で遊ばせると同時に、
たっぷり睡眠をとることで
免疫力が上がります。
5.適度に運動する
適度に運動することです。
過度の運動は免疫機能に
よくないことが分かっています。
健康のために運動は大切です。
ウォーキングやジョギング程度がよいようです。
「まとめ」
①適度な運動と休養(睡眠)のバランス
②身体を温めストレスを減らすこと
③腸内環境を整えや筋肉をつける
④食事のバランス
上記「まとめ」は当然のことですよね。
現代の私たちの生活は、
「免疫力を低下させる生活をしている」
ともいえますね。
子どもたちには、
「健康で抵抗力のある身体づくり」
をしっかり理解し、生活習慣を整え、
元気に生活をしてほしいです。
『筋肉量低下』すべての年代にご用心!「運動で楽しみましょう!」〈健康福祉心理〉
2022/05/06
あなたは、運動に心がけて取り組んでいますか?
現在、運動をやっておられるなら
どんな運動・スポーツですか?
趣味で様々な運動を
されている方も多いと思います。
私は、釣りとウォーキングがメインです。
大好きな海で釣りをすると、
心身共にリフレッシュできます。
運動量も多いです。
ウォーキングは、
年齢を問わず取り組んでおられますね。
あなたも、されているのではないでしょうか。
年齢を重ねると共に、
筋肉量が減少していきます。
筋肉は、成長して行くにつれ量が増え、
20歳を過ぎると
少しずつ筋肉量が減っていきます。
70歳代では、
20歳代の4割程度に減少します。
30歳から50歳代の中年期に
あまり運動をしないで過ごすと、
筋肉が急激に減少する可能性があります。
筋肉量の問題は、
「年代を問わず生涯自立して生活していくための備え」
です。
自立している高齢者の
一日の最低歩行数の目安は、5,000歩です。
これを目標にして歩いてほしいです。
そのためには、
まずは、ポジティブに外に出ることです。
戸外に出れば、自然に散歩や地域活動など
行動範囲が広がりますね。
同時に歩行数も増えていきます。
「歩かなければならない」と
強迫観念に囚われるとしんどいです。
友人や仲間と一緒に、
楽しく無理なく行うことで、
続けることができ、
筋肉を付ける、
心身への有効な手段ですね。
「とにかく戸外に出る」
一人で黙々と歩く人、
仲間とおしゃべりをしながら歩く人、
そんな姿をよく目にします。
自分に合った運動を心がけて
いきたいですね。
筋肉量は、筋肉を構成する
タンパク質の代謝(合成と分解)
によって決まります。
代謝には、加齢と生活習慣が
深く関わっています。
〈筋肉量が増えることの良い点とは〉
・転倒したり病気に罹ったりするリスクが減る。
・筋肉量が多いほど長生きできる。
最近の研究で、
75歳から84歳の高齢者の歩く速さと、
10年後の生存率を調べた結果、
早く歩けるグループの方が
遅いグループより、
10年生存率に3倍の開きがあることが
分かっています。
「早く歩ける=筋肉量が多い=長生き」
どうでしょうか?
現状では不十分だと思われたあなた!
まだ遅くはありません。
運動や食事に気を使うことで
筋肉量が付いていきます。
加齢に伴い、
筋肉量が減っていくと
肺炎や感染症、
糖尿病など、
病気のリスクも高まります。
筋肉はエネルギーの貯蔵庫で、
血糖値の調整を行う機能も
持ち合わせています。
筋肉量が減ると、
「動くのがしんどい」
「身体が重い」
など自覚症状も出てきます。
健康維持のキーワードは
「筋肉量を増やす」
とりあえず、
何からでも良いので
運動を始めて行きましょう。
あなたの年齢から、
筋肉量の貯金は、
決して遅くはありません。
やれば必ず増える貯金です。
最後に、
「高齢者が運動をするときの注意点」
を示しておきます。
運動は「ウオーキング」とします。
①準備運動はしっかり行う。
②極端に寒い日、暑い日は避ける。
③食後2時間以内の運動は避ける。
④がんばりすぎずマイペースで行う。
⑤休養を十分にとる。
⑥無理せず、その日の体調に気を配る。
⑦調子が悪くなったら、直ぐに身体を休める。
⑧水分補給は十分に行う。
⑨持病のある人は、かかりつけの医師に相談する。
運動は、本来楽しいものです。
高齢者も、
様々なスポーツを
経験してきたことでしょう。
運動の楽しさを、少し思い出して、
あなたも、
さあ今日から少しずつ始めて行きましょう。
メンタルオフィスKazeでは、
「健康・福祉・心理」面や
「年齢に応じた不安」など、
あなたの状況に応じて、
お手伝いをしています。
お気軽にお声かけくださいね。
あなたとご一緒にお供します。
お問い合わせは、こちらから⇩
https://office-kaze.net/askus.aspx
親になることと心理学(妊娠・出産・育児)〈子育て・子ども心理学講座〉
2022/06/03
心理学(発達心理学)では、
「生涯発達」という視点があります。
それは、
生まれてから亡くなるまで、
人間は発達し続けるという意味です。
人間は、新生児期から乳児期、
児童期、青年期を経て、
成人期になります。
成人期は、社会に出て仕事をし、
結婚、女性は出産、育児と、
人生において大きな出来事に
直面する機会が多くなります。
出産と育児は、
一人の人間の命の責任を持つ、
という新たな役割が増え、
それまでの考え方や行動の仕方、
身体など様々な面で変化が生じます。
人は親になると、
どのように変化するのでしょうか。
家族の形態も
子どもが生まれることによって
変化していきます。
子どもを持つ夫婦の関係は
どう変化するのでしょうか。
子どもを持つ親に焦点を当てます。
心理学では、
妊娠期を
「親になる準備期間」
と、とらえます。
妊娠初期は、
「体内に子どもがいる」
という意識も低く、
つわりやそれまでの生活との変化に対応できるか、
自分に向けた不安が大きいです。
妊娠中期に胎動を感じるようになると、
「我が子を確かな存在である」
と、とらえはじめ、
子どもを想像し、
愛着の手がかりを見いだします。
妊娠後期は分娩や育児に対する不安と、
子どもを待ち遠しいと感じる気持ちが
同時に高まる時期です。
出産を経て初めて母親になると、
それまでの生活から一変し、
24時間子どもにかかりきりになります。
生活スタイルや築き上げてきた人間関係、
自己の概念が覆され、
心理危機となります。
出産後の母親が経験する4つの不安
・赤ちゃんの生命と成長を
維持できるだろうか
という責任と不安
・赤ちゃんと情緒的な関係を
築けるだろうか
という不安
・必要なサポート体制をつくりだし、
援助を受けられるだろうか
という不安
・子育て環境に自分自身を
変容させることができるだろうか
という不安
親になるということは、
自らも初めての経験です。
不安も大きいです。
家族の理解が支えですね。
しかし、我が子を迎える
希望や喜びの方が
はるかに大きいですよね。
家族みんなが
子どもが生まれるのを
心待ちにしています。
親になること、
子育てをすること、
素晴らしいことですね。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
学校ができる二次障害への支援とは!
2022/04/29
私も学校経験者ですから、
多くの子どもたちに関わってきました。
あなたも、もし、学校の教職員なら、
現在も、一人ひとりの個性と
向き合っていると思います。
発達障害の有無にかかわらず、
すべての子に大切なのは、
「自己評価を低下させない」
ことです。
「これに尽きると言っていい。」
「自分の有能性、
自己肯定感、
自分を大切だと思う気持ち」
これらを育むことができたら、学校教育は、
大成功といえるのではないでしょうか。
思春期、青年期は、
他者との比較を通して
自己理解を深めていく時期ですね。
小学校高学年になると、
自分と周囲を比較して、
うまくできない自分を
認識できるようになることで、
自己評価が低下することにつながります。
発達障害のある子どもは、
中核にある症状による特性から、
失敗を経験しやすくなります。
そんなときに、
できないことをただ叱責するだけでは、
同じことを繰り返すことになりますよね。
そして、叱責やからかいが増える。
度重なる叱責やからかいは、
子どもの自己評価を低下させる。
そんな機会が増加するという
悪循環に陥ります。
学校生活は、
子どもと社会とのつながりの初期段階です。
適切に理解し対応できれば、
子どもは自己理解を促進し、
二次障害の予防と二次障害と
うまく付き合うための基盤となります。
様々な関係機関と関わっていても、
生活の多くを過ごす学校の支援が重要になります。
学校生活は、
子どもの
「自己評価を低下させ、
二次障害を増幅するか否か」
分水嶺になりますね。
低学年の時期から学校や教職員は、
保護者と一緒に
子どもの特性を理解し
適切な支援と配慮をすることで、
失敗の繰り返しを少なくしていきます。
高学年になると学習課題も複雑になるため、
失敗することも多くなるでしょう。
これらの課題に取り組むためには、
「失敗」を、
自分の
「特徴を理解する機会」
に結びつけていくことです。
大人も子どもも、失敗を恐れますよね?
あなたは、どうですか?
できたら失敗をしたくない。
みんなの前で失敗することは、恥である。
そう思いませんか?
「失敗無くして成功なし」
現在の技術革新、教育の分野でも同じです。
私たち教職員は、
毎日うまくいかなかったら改善する。
むしろうまくいかないことの方が多い。
授業についても授業改善する。
PDCAサイクルで組み立てる。
これらを謳って久しいですよね。
「失敗への肯定的な関わり」
が、子どもの思春期における
自己理解を助け、
二次障害の影響も
最小限に抑えていく、
指導のコツになると考えます。
メンタルオフィスKazs
〈カウンセリングの流れ⇩〉
https://office-kaze.net/type5.aspx
ペアレント・トレーニングについて
2022/04/23
子どもができることを
伸ばしていくためには、
親の役割は、非常に大きいです。
発達障害の子をお持ちの
多くの親は、
子育てのストレスや
様々な問題への対応に疲れて、
自信を失っているのではと、
察するに余りあります。
そこで、大切なことは、
親自身が冷静に現状を見つめ直し、
これからの子育てに
希望が持てるようになることです。
そのためのサポートが
「ペアレント・トレーニング」です。
1.「行動」で見ていく習慣をつける。
子どもへの関わり方を
変えていこうとするときに
性格など曖昧なものに焦点を当てず、
「行動」
で見ていきます。
まずは、行動を具体的に
把握する練習をします。
例えば、
「~しない」ではなく、
「~しないでその時にどうしている」
を見ます。
2.「できていること」を見つける。
「できていること」を確認していきます。
普通は、できないことに目が行くと思います。
「できていること」
に注目して、
当たり前と見なさず、
「できていること」は、
どのようにどの程度できているのか
はっきりと言えるようにします。
そうすることで、
一日の生活の中で
子どもは、一つ一つの行動を見ると
かなりできることが
多いのがわかります。
こうして
「行動リスト」をつくり
「身辺自立」や
「コミュニケーション」
などにカテゴライズしていきます。
この取り組みによって
「どこまでできて」、
「課題は何か」
明らかになっていきます。
3.「努力しているところ」に、
工夫を見つける。
行動確認が進むと、作業の中で
更に、
「できていないところ」
「困っていること」
などが、はっきりしてきます。
そこで「工夫」を開始していきます。
このように、親としてできる
「ペアレント・トレーニング」
こちらがはっきりとした
視点を持つことで、
親としても目的意識が発生し、
やることが明確になります。
子育てのストレスを減らし、
問題に対する疲れを緩和し、
自信を回復してもらうプログラムです。
メンタルオフィスKazeでは、
発達障害の子どもを伸ばしていくために
重要な親の役割に対する
サポートを行っています。
広汎性発達障害について
2022/04/10
子どもたちには、
本当に心配や悩みはつきません。
最近は、乳幼児健康診断で、
各種障害の疑いが指摘されるケースが
たくさんあるといわれています。
一歳半の検診で「要観察」
と評価される子どもは20%いるそうです。
5人に1人です。
しかし、ほとんどの子どもは成長とともに、
「要観察」からはずれていきますが、
最近は、幼児に対して
「広汎性発達障害の疑い」
が指摘されるケースが増えています。
私の知る限り、
発達障害と診断を受けた子どもの中で、
「広汎性発達障害」
の診断を受ける子の割合は、
比較的高いと思います。
「広汎性発達障害」とは、
対人関係の困難、
パターン化した行動や強いこだわりの症状が
みられる障害の総称です。
これまでは、
「対人関係の障害」
「コミュニケーションの障害」
「こだわり、興味のかたより」
この3つの基準で
「広汎性発達障害」
と診断されていましたが、
2013年に広汎性発達障害の
分類がなくなり、
「自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症」
という診断名にまとめられました。
また、診断基準も
「対人関係、コミュニケーションの障害」
「こだわり、興味のかたより」
の2つでの診断になりました。
幼児期から学童期において、3歳頃に診断可能ですが、
キャッチされずに、すり抜けてきて、
小学校で「気になる子」として名前が挙げられる
こんなことも多く見られます。
見過ごされることが多かった
「広汎性発達障害」⇨
「自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症」
の理解が進み実数が増え、
今では重要な検診項目になっています。
個々の子どもたちに、
できるかぎり
早い段階で理解し、
正しく対応したり関わったりできるように
したいですね。
気になる子「発達障害について」①
2022/04/07
ご家庭でも、
子どもの様子を見ながら
どうなのだろうかと
気になることがあるのではないかと思います。
どうでしょうか、
あなたもお子様のことで
気になったことはありませんか?
発達障害支援法が
2005年(平成17年)に施行されました。
私もそれ以前から、
多くの子どもたちと
関わってきましたが
このころまで
発達障害について
知りませんでした。
落ち着かない子も
多く関わってきました。
発達障害とは、
「学習障害(LD)」
「注意欠陥多動性障害(ADHD)」
「自閉症スペクトラム」
「広汎性発達障害」
などを言います。
これらの発達に何らかの障害のある子は、
全体の約6%いると言われています。
通常低年齢で発現すると言われています。
30人程度の学級に、
1名〜2名の割合で在籍する。
300人程度の学校では、
18名~20名の割合で
発達障害を持った児童生徒が
在籍していることになります。
少ないとみるか、
多いとみるかですね。
知的障害や情緒障害などの
特別支援学級対象児童以外に、
普通学級にいるのですから、
私は結構多くの子どもたちが
様々な困難を抱えて
生活しているのだなと思いました。
私は、発達障害について自ら学び、
だれでも分かり活発に活動して学習できる
楽しい授業づくりに取り組みました。
子どもたちの特性を見極めながら、
個々に応じて対応できる授業を
行うように心がけてきました。
その後も発達障害を持った
児童生徒が急増してきています。
近年増えてきている実態も考えられますが、
発見に至る過程も
進歩してきているように思います。
知的障害がほとんどないか
軽微の発達障害の場合、
外見上分かることはなく、
大多数の子どもの発達過程と、
境界もはっきり分けることはできません。
そして、発達障害で忘れてはならないのは、
「環境や対応によって子どもの状況は変化する」
ということです。
発達期に問題が明らかになりますが、
対応の仕方によっては障害が目立たなくなり、
困難を来すことなく
社会生活を営んでいくことも可能です。
家庭や学校で大切にしたいのは、
「障害を取り除く」
という考えではなく
注意力や社会性、学習能力に
不利な面は持っているけれども
それは体質のような、
その子の一つの特性であって、
人はそれだけで生きているわけではない
ということです。
例えば
注意が続きにくい特性は、
仕事の取り掛かりが早いという面に、
こだわりや興味が狭いことは、
一つのことをやり続ける持続力に
置き換えることができます。
子どもの苦手やうまくいかないところは、
きっと目につき、気になるだろうと思います。
しかし、何とか改善しようとばかり考えずに
接していきたいですね。
決してマイナスとばかり捉えずに、
支援することで得意なところへと
プラスに伸ばしていけるようにしたいです。
周りの大人が、
できないからと固定観念に
陥らないようにしていくことが
何より大切だと思っています。
子ども一人ひとりの特性に
合わせた支援を行っていくことは、
家庭でも学校でも発達障害にかかわらず
普通のことですよね。
何をやってもできる、
すべて得意であるというような
子どもはいませんよね。
得意なことも苦手なこともあるのが子どもだし、
私たち人間です。
そのことをしっかり踏まえて、
周りの大人は子どもたちに関わり
健やかな成長を願って一緒に歩んでいきたいですね。
子どもの「ケンカ」と親がしてはならないこと
2022/07/11
あなたなら、子どものケンカに
どのような対応をしますか?
子どもがケンカをしたと聞いたら
怪我をしていないのか
だれとけんかしたのか
仲直りはできたのか
など、気になりますよね。
小学生では、
低学年のケンカが
多い傾向にあります。
その理由は、低学年の子どもは、
まだ思考力も言葉の能力も
十分に発達していないため、
言語で問題となる事象を
解決していくことができづらいからです。
様々な環境で育った子どもたちですから、
ぶつかり合うことも当然ありますよね。
近年では、子どものケンカ(トラブル)に、
親が関わってくることによって
更にこじれてしまう場合が見られます。
親が自分の子どもの味方になり、
子どもの言い分を鵜呑みにしてしまうと、
子どもは、
親に叱られたくないという気持ちで、
自分に非がないような言い方で、
「自分を守る」言動にでることがあります。
では、親や教師、大人は、
子どものケンカに対して、
どのように対処すればよいのでしょう。
ケンカのメリット、デメリットを考えてみましょう。
低学年の子どもは、
まだ自己中心性が目立ちますが、
自分と他者との違いは理解しています。
しかし、自分の思いを言葉にして
相手に伝えることが難しく、
相手も気持ちを
言葉から読み取ることが難しいのです。
女子の場合は、言った言われたなどの
口喧嘩が多い傾向にあります。
言葉の発達が早い女子は、
暴力まで発展するケースは少ないです。
男子の場合は言葉の発達が遅く、
思いが伝えられずに
暴力に発展する傾向にあります。
近年は特に、少子化が進み、
地域の子どもたちとの交流や
関わりの減少でケンカそのものが減って、
加減が分からない子どもも増えてきています。
そんな中でケンカをすると、
大きな怪我につながることも考えられます。
また、小さいときにケンカすることが少なく、
ケンカや暴力についての
経験や学習ができていないと、
中学生や高校生になったときに
加減ができずに大事に発展する危険があります。
低学年のケンカでは、
人間関係を学ばせる経験
と、なるように取り組むことが大切です。
自分の痛み、相手の痛みを知ること、
自分の行動や相手の行動を顧みること、
原因を探ること、言葉で伝えようとすること、
謝罪する勇気、正直に話すことの大切さ、
相手との距離感など、
多くのことを子どもは学びます。
このような学びの経験を、
子ども同士によって作り出し、
子ども同士によって解決していくことが
望ましいことです。
ケンカはトラブルですが、
子どもは、
教科書では学べない
大切な学びの機会になります。
子どものケンカに、
親が介入するとどうでしょう?
もちろん程度にもよるでしょう。
しかし、より複雑な関係に
こじれてしまうことがあります。
子ども同士であれば、
小さなケンカだったものが、
そこに大人の考えが加わって、
トラブルが更に複雑化するのです。
ここまで述べたように、
ケンカというトラブルで子どもは
多くのことを学ぼうとしています。
我が子にとって大切な経験です。
親や大人がすべきことは、
ケンカの中に入って
子どもと同じようにトラブルを
悪化させることではありません。
〈親がすること〉
①話を聞いて代弁する。
まずは、子どもの話を聞くことです。
事情が分からなければ対処できません。
子ども自身の言葉を待つ姿勢が大切です。
子どもの話す内容に注意を向けましょう。
子どもは自分が叱られるようなことを
わざわざ言うことはしません。
叱られることで自尊心が傷つき、
恥ずかしいという気持ちが生じるからです。
話を聞いた上で子どもの気持ちを
代弁してあげることも大切です。
「それは悔しいね」「こうしたかったんだね」
などの言葉にしてあげることが、
感情の言語化の訓練になります。
決して、親が問いただし、
思うような答えに子どもの言葉を
誘導してはいけません。
時間をかけて話を聞き、
子ども自身が今後どうしたいのか
選択させたいですね。
最後には、
相手の子どもときちんと話し合って、
相手の言い分も聞いて、
解決していきたいですね。
②相手に怪我をさせてしまった場合
通常のケンカであれば、
親は子どもの気持ちに寄り添うこと以外
できることはありません。
ただし、相手に大きな怪我をさせた、
大きな怪我をした場合、
大人の助けが必要です。
その場合は、親自身が前に出て
中心になるのではなく、
教師等に入ってもらい、
冷静かつ客観的に解決を進めていきます。
トラブルの経緯を確認しながら、
相手に暴力を振るうことはよくないことを、
子どもにしっかり言い聞かせます。
なぜやってはいけないのか、
自分がやられたらどう思うか。
自分に置き換えて
相手のことを考えさせることが
非常に有効です。
低学年の子どもの発達段階では、
客観的に相手の立場に立って考えることが、
まだまだできづらいのです。
自分に置き換えることで
理解できるようになります。
そして、謝罪することによって、
子どもに様々な感情を体験させましょう。
子どもも親も関係が良好で
解決できるようにしていくことで、
我が子の成長につなげることができます。
ケンカなどのトラブル解決は、
社会性を身につけ、
子どもの成長に大きな意味のある
積み重ねになるようにしたいですね。
メンタルオフィスKaze
長所を徹底的に指摘する〈親・教師・大人・一般〉
2022/06/19
あなたの「長所」と「短所」を
思いつく限り、
すべて挙げてください。
「長所」 ⇨
「短所」 ⇨
どうでしょうか?
それぞれ、いくつずつ
挙げることができましたか?
改めて、自分の
「長所と短所」を挙げてみると......。
「短所」は、見つけられたけれど
「長所」は、あまり見つけられない。
そんなことはないですか?
自分の「長所」は、
何だろうと、
改めて思うことはないでしょうか。
「長所」がたくさんあって
「短所」があまり思いつかない。
こんな人は、
少ないのではないでしょうか。
あなたは、決して「長所」が、
少ないわけではないのです。
「短所」を補って余りあるほど、
たくさんの長所があるのです。
あなたの成長の過程で、
周りのかかわり方は、
あなたの「長所」を
伸ばそうとしてきたのか。
それとも、「短所」を
直そうとしてきたのか。
どちらにウエイトを
置いてきたのかによって
あなた自身が感じる
印象が変わってきます。
どちらかといえば、
後者の人が
多いのではないでしょうか。
どんな人間でもある
「長所と短所」を、
家庭では親が、
学校では先生が、
子どもの「短所」を直して
「長所」を伸ばしてやりたいと
考えます。
子どもの「短所」を直してやりたいと
思う気持ちのなかで、
どうしても
欠点を、指摘することが
増えてしまいます。
大人でも、子どもでも、
「短所」ばかりを指摘されていると
やる気もなくなってきますよね?
「これもできていない」
「早くしましょう」
「気をつけましょう」
「短所」ばかりが、
たくさん出てくると大変です。
しかも簡単に直せないのが
「短所」です。
どれから直していこうかと
考えている間に、
次の「短所」が出てきます。
本人は途方に暮れることになるでしょう。
私たち大人は、うっかりすると
「短所」の方に敏感になり、
少しでも悪いところを見つけて
直そうとしてしまいます。
もちろん、子どもによかれと
思ってのことです。
また、
「長所」は「短所」の
「短所」は「長所」の
裏返しとも、考えられます。
例えば、
学校でよく話題に上る「忘れ物」
「忘れ物をしない」などの
項目が通知表にもあるように
「忘れ物」をする子は多いです。
そのなかで、
忘れ物をしない子は、
素晴らしいですが、
「長所」⇨生活習慣が
きちんとしていて、
注意深い。
「短所」⇨神経質で
不安感を持っている
ことも考えられるのです。
少しぐらいの「忘れ物」は、
ちょうどよいのかもしれません。
「忘れ物をしない」などは、
当たり前かもしれません。
当たり前のことを
当たり前にできることは
素晴らしいことですよね。
チャイムが鳴ったら席に着く。
当たり前です。
掃除はまじめにする
当たり前です。
宿題を忘れない。
当たり前です。
家庭でもたくさんの
当たり前があるはずです。
「当たり前」=「長所」
ですよね。
こう考えれば、
世の中に当たり前が多くあり、
ほとんどの人が当たり前にやっています。
あなたの日々行っている「当たり前」は、
正しい評価を受けているでしょうか?
よかれと思って、
「短所」を直して「長所」を
伸ばしてあげたいと
思うのであれば、
少なくとも、
その「短所」を直せば、
自分の何が伸びるのか、
教える必要がありますね。
でなければ、湧いてでるような
たくさんの「短所」に
だれでも、
どうしたらよいのか、
迷ってしまいますよね。
そして、心配なのが、
「自信も失っていく」
ことです。
「長所」をたくさん指摘し、
すこし「短所」を指摘すれば、
原動力となる
「自信というエネルギー」が
少なくなっていきません。
「短所や欠点」に、取り組み、
よくないところは
直そうとするでしょう。
「長所・当たり前」を、
徹底的に指摘する。
あなたの見る目も、周りの様子も
変わっていくと思います。
あなたも取り組んでみませんか?
メンタルオフィスKaze(カゼ)
給食が食べられない子は、こう指導する!
2022/04/22
給食がなかなか食べられない子は、
多くいるものです。
大抵のところ
「好き嫌いが多い」
「食べるのに時間がかかる」
こんな感じでしょうか?
私の勤めた学校でも
そんな子どもたちが、
結構いました。
とにかく時間がかかります。
給食センターには、決められた時間があり、
使った食器等を集めて、
洗浄し片づけていくために、
例えば
12時50分までに、
学校の給食室に持ってきてほしいといった
時間的な制約があります。
私は、小学校では、高学年の担任が
ほとんどでしたので、低学年のときの
「給食の決まり」が子どもたちに身に付いていて、
いつも時間を掛けて食べている子は、
せっかくのお昼休みの時間が、
給食に取られてしまうことになります。
私の考えは、
「学校は、
無理に給食を食べさせるところではない。」
これです。
栄養教諭の先生から、食べることの重要性、
栄養バランスのとれたよい食事の仕方などを
「食育」として定期的に習っています。
学校は、このように何かを
強制するところではなく、
知識を教え、よい方向へと子どもたちを
指導するところです。
もちろん何でも食べることは、
素晴らしいことであることや
生産者の方の苦労や努力と、
命あるものをいただいているわけですから、
食べ物を残さないで
大切にいただくことも、
子どもたちは理解していきます。
しかし、子どもだって人間です。
大人も食欲のある日とそうでない日、
体調によっても違います。
30名以上いる学級で、
「今日は、食欲がないんだよね。」
こんな子どもが、何割かいても、
何も不思議ではありません。
むしろ、毎日全員が食欲旺盛という方が
無理があるのではと思います。
そこで
「食べきってしまう。」
と、いうような決まりは、
「好き嫌いをしない」
「食べ物を残さない」
を前提に低学年から給食指導という名の下に、
子どもたちは、ある程度強制的に
食べさせられてきているわけです。
私は、
「体調に応じて食べてね。」
これでした。
学校は、
「お残しはダメだぞ」
「最低何時までは、食べ続けなさい」
などの強制は、なじまないことと同時に、
私は、
子どもを信用していないように
感じます。
給食がプレッシャーになって
せっかくの食事が
楽しくないなんて変ですよね。
食事は、楽しいものです。
このようなことから、
給食の時間が嫌いな子もいます。
無理に食べさせても好き嫌いは直りません。
加えて、大きな問題は、
給食が不登校の引き金になることです。
確かに、勝手気ままな食べ方は、
いかがなものかとは思います。
食は個々の子どもが健康で
一生を生きていくために立派な体をつくり、
幸せな人生を過ごすことができるようにすること。
子ども自身が将来にわたって、
栄養を考えて選択して
食べていくことができるように、
指導するものであり、
無理に食べさせるものではないと考えます。
30名の子どもには
30通りの食があるんですよね。
では、なぜ「好き嫌いがあるか」
必然的に、家庭でも
「好き嫌いがある」
「食べるのに時間がかかる」
このようになっているはずです。
同じことが学校で起きていると
思っていいでしょう。
中には、学校で、
野菜でも何でも食べさせてもらえるといった
期待をされている方もいるようです。
これは、本末転倒です。
幼い頃からの積み重ねで、
食べない子になったのです。
そして、
「食べさせよう」と、
すればするほど、
子どもは食べなくなるようです。
お家の方(お母さん・お父さん)が、
食事の準備をしたとします。
このときに、
「よし、食べさせるぞ!」と、
気合いを込めるのではなく、
きちんと用意しているのですから、
「食べるのは子どもの問題」
仮に残しても、
「そのうち食べるようになる」
くらいに、
リラックスして構えておくようにします。
私も子どもの頃、
嫌いなものがありました。
あなたは、どうですか?
ありませんでしたか?
子どもには、
テーブルに並べて、
様々な料理があることを見せる。
色々な食べ物があることを
教えていく。
まずは目に触れさせる。
学校給食の食材を見て、
苦手そうなものは
形を変えて料理する。
「食べなさい」
では、目的と反対の結果が
生まれるんですから、
「いつか食べられるようになる作戦」
の方がよいかと思います。
子育てには、
親の作戦が必要ですね。
私は、未だに「納豆」は
食べられません。
望ましい友達関係づくりと学校〈集団指導・個別指導〉
2022/05/17
あなたは、「学校は、何をするところ?」
と聞かれたら何と答えますか?
「勉強するところ」
「友達と楽しく活動するところ」
このように答えるかも知れません。
その通りだと思います。
学校は、
集団での活動や生活を
基本としています。
学校や学級での子どもたち相互の
人間関係が不十分であると、
学校の持っている本来の機能を
発揮することはできません。
友達・仲間との関係(人間関係)が
子どもたちの健全な成長にとって
大きな意味を持つことは、明らかですよね。
学校は、「子どもたち同士の関係」
を、一番気に掛けているといってもよいと思います。
子どもたち一人ひとりが、
「存在感をもち」
「共感的な人間関係をはぐくみ」
「自己決定の場を豊かにもち」
「自己実現を図っていける」
人間関係(友達との関係)づくりは、
学校の極めて重要な仕事です。
あなたのお子さんの通っている学校や
あなたの勤めている学校が、
このような学校になっていなければ、
ならないのです。
一人ひとりが、
存在感
共感的
自己決定
自己実現
きっと課題も問題も多いのではないでしょうか。
人間関係づくりは、
学習の時間はもちろんのこと、
学校生活のあらゆる場面で行われています。
・・・こんな子どもたちの集団に・・・
「自分や仲間の個性を尊重して、
自分のことのように考える。」
「相手のよさを見つけようと努める。」
「一人ひとり違いがあっても、
協力し合って物事を進める。」
「一人ひとりが主体的になって、
よい集団をつくっていく。」
これらの指導は、
「生徒指導」といいます。
「教科指導」と「生徒指導」は、
昔から車の両輪といわれ
どちらが不十分でも、
学校は、子どもにとって
十分に機能は果たせません。
個人は集団の中で成長し、
集団は個人を育てながら、
育てた個人によって更に
レベルの高い集団になっていきます。
よい学校は、
「学校」
「地域」
「家庭」
「様々な関係機関」
が、力を合わせることで、
子どもたちの集団のように、
成長していくのではないでしょうか。
「学校風土」ともいうべき、
「しっかりした土台」を
子どもたちに用意できる、
私たちは、
そんな大人でありたいですね。
メンタルオフィスKazeは、
学校、家庭、地域とともに、
子どもたちの健やかな成長を願って
取り組んでいます。
追伸
先日、大阪市に出向いてきました。
京都、大阪、奈良などにお住まいの方も
ご用の際は、お気軽にご連絡ください。
子どもの学力と生活習慣について
2022/03/31
あなたは、あなた自身「習慣」にしているような
決まったルーテインは
ありますか?
人間にとって日常の
「習慣」は、
健康的な生活や仕事、
学力に密接に関係する
生活の基礎・基本といって
よいですね。
この「習慣」が不十分であったり
不規則な生活をしていたりすると、
何事にも影響を及ぼし、
勉強に気が乗らない、
体調不良や学力不振にも
陥ってしまうことなど
容易に想像がつきます。
夜更かしをした朝など、
大人でもそうですよね?
もし子どもたちが、
毎日こんな調子で生活し、
眠たい目を擦りながら
学校に行っていたら
どうでしょう?
勉強に身が入らない
ばかりか、
本来の子どもらしい活動的な様子にも
「ちょっと元気がないね。」
と、影を落とすことも
考えられますね。
子どもが不規則な生活に
なっていたら
大切な学力だけではなく
将来大人になったときに、
自らの力で仕事に就き、
健康的な生活を
つくっていく力が
身についていかないことも
考えられますよね。
生活習慣を
身につけることは、
社会的な自立や
自己実現のために、
大変重要ですね。
「朝起きて、
洗顔等を行い、
朝食を食べ、
身だしなみを整え、
学校や会社に行く。」
いつも周りの大人が
手助けをしている状態では、
自立・自律に
つながっていかないかも
しれません。
「心配ですよね。」
人間は、赤ちゃんの頃から
大人になるまで、
その年齢で、自分でできることを増やしていきながら、
周りの大人の支援を
減らしていきます。
動物たちとはちがい、
大変長い年月を要しますね。
「基本的な生活習慣」
人間が生きていくために、
大変必要な力。
小学校低学年には、
低学年の
高学年には、
高学年の
中学生には、
中学生の
社会人には、
社会人の
「基本的な生活習慣」
時間の管理や
身の回りのことだけでなく
生活習慣病と
いわれるように、
自分の生活を律する力も
必要ですよね。
これらは、「学力」にも
つながりますね。
「学力=生活習慣」
といってもよいくらいですね。
「子どもに基本的な生活習慣をつける」
ことは、
同時に、
子どもが学力を
適切に身につけ、
将来、自立して、
自己実現していく
基礎になります。
子どもたちに
「基本的な生活習慣を養う」
ことを意識して
子育てや教育を
していきたいですね。
「基本的生活習慣
=学力
=健康で幸せな生活」
ですね。
勉強嫌いな子に、させるには?
2022/04/05
子どもに勉強をさせたい保護者の方は、
多くいらっしゃいますよね。
あなたは、どうでしょうか?
子どもの勉強についての悩みを
お持ちの保護者の方は、
多いのではないかと思います。
「何とか勉強を好きになって
くれないか。」
「勉強が好きだ、まではいかなくても、
自分から進んで
取り組んでくれないか。」
「しっかり勉強して、
学力をつけて欲しい。」
など、頭を巡らせるものです。
私の経験上、
勉強を好まない子も一定数います。
そんな中で、親も、
「宿題をきちんと
やっているのか心配。」
そんな気持ちになりますね。
子どもたちに勉強をさせるのは、
結構大変ですよね。
勉強を好まない子であれば、
なおさらです。
「そこでどうするか。」
ですね。
小学生から中学生くらいまでは、
子どもが勉強をするときに、
親が側でついてあげると効果的です。
親のプレッシャーがある方が
はかどります。
監視というより励ましという意味で、
隣で一緒についてあげるのです。
マラソンの選手とコーチと
同じように、
一緒に過ごしてあげるだけで、
効果的です。
親は側に居て本を読んだり
インターネットをしたり、
何をしてても良いです。
そして、勉強の出来具合を見て
「できたね。よかったね。」
と声かけをしてあげると
更によいですね。
勉強のペースメーカーに
なってあげることで、
子どもの勉強も
はかどっていくでしょう。
試してみてくださいね!
子どものえんぴつの持ち方に注目〈学校生活〉
2022/06/06
えんぴつは、子どもたちが
勉強したり表現したりするときに
直接自分の思考を表していく、
大切な道具です。
人間は、目的を達成するために、
道具を使いますね。
どんな道具でも、
一定の持ち方や使い方が
ありますよね。
道具は、正しい使い方により
目的が達成され、
技が上達していくと
いってもよいのではないでしょうか。
子どもの思考は、
頭⇨手⇨えんぴつ⇨もの(紙)
へと、移動し表現されます。
えんぴつは、
子どもの思い通り自由に
動くことが求められ、
思考に大切なツール
と、いえますよね。
私が、様々な小学校で
実際に見たところ
およそ3人に1人の割合で、
児童のえんぴつの持ち方が
正しい持ち方になっていません。
因みに、大人のボールペンなどの
持ち方を見ていると、
子どもと同じような
持ち方になっている人もいます。
子どもだけではないようです。
あなたのえんぴつの持ち方は
どんな持ち方ですか?
小学校低学年の学級に、
ほとんどといってよいほど
机やいすの正しい座り方、
えんぴつの正しい持ち方の
図や写真が掲示されています。
ところが、多くの児童の
えんぴつの持ち方が変なのです。
正しい力も加えられず、
「とめ・はね・はらい」
など、思うような字が
書きづらいのでは
ないかと思います。
「※「とめ・はね・はらい」
は、字の減点基準にはなりません。」
文化庁の国語施策
「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」
お箸の持ち方にも
正しい持ち方があるように
えんぴつも正しい持ち方を覚えないと
扱いづらいです。
お箸なら食べ物を
うまくつかめないでしょう。
小学校で、
しっかり教えていないと
考えられます。
えんぴつは、中指を支えにして、
親指と人差し指で挟むように持ちます。
教室のえんぴつも持ち方の写真も、
このようになっています。
しかし、薬指を支えにして、
中指と親指で持ち、
人差し指が遊んでいる子が多いです。
このような持ち方では、
えんぴつを握りしめるような感じに
なってしまいます。
かなりの数の児童や生徒が
いるのではないでしょうか。
高校や大学、大人になっても
一度覚えた持ち方は
変わらないでしょうね。
あなたのお子さんや
あなたの学級の児童・生徒の
えんぴつの持ち方を
よかったら一度、
確かめてみてくださいね。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
子ども集団に入って行けないのでは?という心配について
2022/04/08
あなたは、
こんな光景を目にしたことは
ありませんか?
あなたは、
こんな心配をしたことは
ありませんか?
幼児期の子どもに、
よく見られるのではないでしょうか。
「保育園に行ったり
公園に行ったりしても
なかなか親から
離れようとしない。」
「いつまでも親に
まとわりついている。」
「やっと離れるようになっても
友達と遊べない、
関係を持とうとしない。」
親としては心配ですよね?
保育園や幼稚園、
更に小学校に上がったときに、
「友達と仲良く勉強したり
活動したり
していけるのだろうか。」
「友達と楽しく遊べるのだろうか。」
親にとっては大きな心配事ですね。
友達関係は、学校の個人面談などでも
話題になることは多いと思います。
子どもは、最初から友達とのつきあい方を
知っているわけではありません。
家庭の中で、大人しか居ないなら大人から、
兄弟姉妹が居れば兄弟姉妹から
人との関わりの中で学んでいきます。
兄弟姉妹なら年齢も近いのですが、
大人家族では、
少し年齢に開きがありますね。
学校や保育園の友達なら
同年齢で構成されているので、
初めて同等の立場での関係になります。
この頃の子どもは、
多くの場合、行動が自己中心的ですので、
共同して遊ぶことは難しく、
もし関わっても、
ぶつかり合うことも多々あります。
自己中心的な考え方ですから、
相手の視点に立つことは無理があります。
トラブルが発生するのは、
自然な姿であるといえますね。
仮に側に一緒に居ても、
関わり合っていないこともあるでしょう。
しかし、子どもは、
生まれながらに持っている
「知的好奇心」に動かされながら
家庭での生活から幼児期を経て
児童期に入っていく中で、
少しずつ視野が広がり
外の世界を探求していきます。
そのなかで新しい出来事や
自分以外の人に遭遇し、
体験を積み重ねていきます。
それでも気になる面があれば、
担任教師と連携をして、
相談しながら
学校生活を積んでいくことが
良いと思います。
学校は、すべて子どものことが仕事ですから、
気になることは、何でも
遠慮なく相談しておくとよいですね。
そうすることで、
気をつけて見ておいてくれたり
連絡をくれたりするので
ご家庭も安心だと思います。
子どもたちは、
家庭から初めて外界に出ます。
慣れていないのは当たり前、
また、個性も多様です。
一人ひとりの個性を認めながら
導いていきたいですね。
大人は、先回りすることも大切ですが、
先回りしないことも大切です。
そのさじ加減を感じながらいきたいですね。
子どもたちのすくすくとした
健やかな成長を願って......。
思春期とは、何歳のこと?
2022/04/27
思春期は、子どもの扱いづらい
代名詞的時期
と言ってよいですよね?
「最近、家の子が
変わってきて、
やりにくいの。」
というような時期を迎えます。
もちろん個人差があり、
思春期を迎える時期も
その時の様子も違います。
子どもの個性も手伝って、
親にとって対応に苦慮する時期ですね。
「思春期を定義」
するのは難しいですが、
概ね、小学校高学年から18歳までと
言ってよいと思います。
また、思春期のスタートは、
身体的な第二次性徴を始まりとしますが、
終わりの年齢が分かりづらいです。
大学生や社会人になっても
思春期の人が多く見られます。
人の成長は、
乳幼児期
学齢期
思春期
成人期
壮年期
高齢期
と、移り変わっていきます。
思春期は、赤ちゃんから少しずつ成長し
「自分の思いや意思」
を、持つようになってきた時期です。
自分というが自己が
しっかり確立していき
「大人へと成長する」時期です。
しかし、まだ身体の成長と心の成長が
アンバランスであるため
ドシッと落ち着いた大人には、
なりきれない不安定な時期です。
親は、様々な様子の我が子に遭遇し、
戸惑うことも多いです。
子どもによっては、
無口、無感情、感情の起伏が激しいなど
状態も違うでしょう。
「思春期」
これまでの対応が通用しなくなりますが、
「家の子も、そういう時期に入ったんだ」
と、慌てず落ち着いて関わっていきたいですね。
「摂食障害」と子どものダイエット〈思春期・青年期〉
2022/05/26
あなたもダイエットに、
興味がありませんか?
何とかやせようと思って取り組んだり、
太っているよりやせている方が
格好がよいという意識があったり
するのではないでしょうか。
インターネットで
「やせる」を検索すると
多くのダイエット食品や
方法、動画などがヒットしますよね。
最近の「摂食障害」の背景には、
「やせていること」
に優越感を持ち、
「やせ礼賛の文化」が
あるといわれています。
「やせ礼賛の文化」の中で、
ダイエットは
男性・女性、或いは年齢を問わず、
特別なことではなくなっています。
しかし、
「摂食障害」
となると問題ですよね。
「摂食障害」の発症は、
思春期から青年期に多いと
言われています。
そして、
圧倒的に女性に多いです。
「摂食障害」には、
食事制限をして極端にやせる
「拒食期」と、
むさぼるように食べる
「過食期」
があります。
また、「摂食障害」には、
拒食期と過食期のある
「神経性無食欲症」と
過食・嘔吐を反復する
「神経性大食症」があります。
「拒食」の場合は、
食べ物をコントロールすることで
自分自身をコントロールできる
と感じています。
性格は、完璧主義で自己批判的な子
が多いとされています。
そして、第二次性徴を回避する、
成熟の嫌悪や拒否があるとも
考えられています。
大人になりたくないという願望と
成熟した女性化の拒否です。
子どもを見るときには、
例えば、
思春期であること、
青年期であること、
ホルモンのバランス、
性格や性質、
「やせ礼賛」のような文化的背景、
体重や身体イメージ、
食行動など、
親や教師、周りの大人は、
様々な要因を頭に入れて、
接していくことが大切ですね。
そのためには、
親や教師、大人は
このことに限らず
「知識」
を持っておくこと、
子どもの状態に応じた対応ができること、
これが大切ですね。
難しいですが、
がんばっていきたいですね。
〈メンタルヘルス〉
〈心理カウンセリング〉
メンタルオフィスKaze
思春期「特有のストレス」とは?
2022/04/18
あなたは、どんなことに
ストレスを感じますか?
普段、
人は、必ず何かしらのストレスを
受けて生活していますよね。
私たちの周りに、
「ストレッサー」
は、多く存在します。
ストレスの要因は、
自分で必ずしも理解しているとは、
限らないのが現状ですよね。
自分で対処する以前に
ストレスを受けてしまっている
ことも考えられます。
そして、そのストレスを過剰に
ため込んでしまうと心身への影響が
発生してしまう。
これは容易に想像できますね。
心理的にストレスを受けると、
症状は外部に現れます。
ストレスの要因が、
症状につながっているのです。
ストレスの要因によって
症状が変わるということです。
例えば
学童期でのストレス要因が
「成績やいじめなど」
であると、
症状が
「不眠や不登校など」
として現れます。
成人期でのストレス要因が
「過労、結婚、育児など」
であると、
症状が
「鬱的な状態など」
として現れます。
このように、
思春期特有のストレスも、
子どもの状態の変化として
現れてくるのです。
その理由は、
思春期の子どもは、
急激な身体の成長によって、
ホルモンの分泌が乱れるからです。
また、自我がはっきりしてくることで、
社会への反発、
異性のこと、
友達関係の問題などに直面して
心身ともにストレスを受けます。
このように、
ちょっとしたことで
簡単に心身のバランスが
崩れてしまうことがあります。
例えば、思春期に見られる典型的な症状に
「起立性調整障害」があります。
朝起きることができず、
午後まで調子が上がりません。
症状が長引くと勉強に集中できなくなったり、
不登校や引きこもりの原因になったりします。
周りの環境が目まぐるしく変化する時期や
夏休みなど長期の休暇が明けた直後などに
症状が現れやすくなります。
そして、子どもの心理的な症状は、
家族が気づかないことが多いです。
事前に予防するためには、
本当に基本的なことですが、
十分な睡眠など生活習慣を整えることや
悩みを話し合える家族環境など、
子どもの周りの環境が大変重要になります。
人は、ストレスを受けない時期
(児童期、思春期、成人期など)
は無いのですが、
それぞれの時期の
「特有のストレス」があることを理解し、
「今、自分は〇〇によって、
ストレスを受けている。」
と、自覚できることが
ストレス回避行動につながります。
でも、自分で気づけない、
回避できない場合も多いと思います。
周りにいる家族や大人の協力が重要です。
子どもへの理解を深め、
適切に対応できるように
心がけておきたいですね。
当サロンでは、
様々な時期に受けるストレスよる
心身の変調について、
あなたに寄り添って、
一緒に歩んでいます。
子どもの「抑うつ傾向」に備える〈青年期〉
2022/05/23
あなたも、何となく
気分が乗らない日があったり、
何かの原因で気持ちが落ち込んだり
することがありますよね?
人間ですから、当然のことです。
気持ちや心の揺れ動くことが
たくさんありますよね。
子どもも、もちろん
気持ちや心の問題が起きることが
あります。
特に「青年期」(中高生)は、
気持ちの起伏が大きく
心の問題が起きやすい時期です。
そして、「抑うつ」を
訴える傾向が高くなってきます。
青年期の「抑うつ傾向」とは、
精神医学での「うつ病」とは違います。
一時的にまたは、
繰り返す「憂うつ」な気分です。
「抑うつ気分」とは、
悲しく憂うつになった気分です。
このような気分は、
青年期には、
だれでも経験します。
抑うつ症状の発生要因には、
①元々の〔生物学的要因〕
②性格などの〔心理的要因〕
③環境の困難さや変化に対する不適応などの〔社会的要因〕
④疾患や過労、睡眠不足、ホルモンの変化などの〔身体的要因〕
があり、これらが
複雑に関連し合います。
抑うつ傾向を訴える子どもは、
高校生よりも中学生が
高い発生率になっています。
そして男子よりも女子の方が
多いことが知られています。
「青年期」は、
自分自身への内面への関心や
自己への意識の高まりとともに、
他者に対する意識も
急激に高まる時期です。
友達と自分を比較して、
自己評価を下げ、
様々な悩みの原因にもなります。
女子は、男子より
「本当の自分とは違う自分を演技」して、
友達に合わせて行動するなど、
友達関係の維持を大切に考えます。
また、
身体的変化の著しい時期
でもあることも影響します。
受け止め方が否定的になりやすく、
大人になることへの戸惑いの
気持ちも生まれます。
これらのことから、
「否定的なことに遭遇した」
と、感じることが
女性の方が多いのです。
親は、
子どもが元気がないと
心配ですよね。
どうしたのか知りたいし、
心配事や悩み事があったら
何とかしてやりたくなります。
しかし、
どう声をかけようか
迷いますよね。
相手は、難しい年頃です。
児童期なら、比較的簡単に、
「だいじょうぶ?」
「元気?」
「気になることでもある?」
と、言えました。
心の中でいろんな問いかけをします。
朝起きてきたときの様子、
学校から帰ってきたときの様子を
注意深く観察しながら、
元気だったら「ホッと」し、
憂うつな様子なら
心配を繰り返します。
必ず遭遇する子どもの
「抑うつ症状」
ですから、
もう一度、「発生要因」を
確かめて、
子どもの性質や特質を踏まえて、
よりよい対応を見つけていきたいですね。
原因が顕著になく、
短い期間なら心配ない
「青年期」
の成長の過程かも知れません。
子どもに残る心の傷
2022/07/05
あなたは、子どもの頃に受けた
何らかの心の傷が、未だに癒えず、
心に残っていることはありませんか?
昨日のことのように思い出す、
つらい出来事はありませんか。
心の傷は、
子どもの将来に大きな影響を
及ぼす重要な問題です。
子どもの心の傷に、
親や教師、周りの大人は、
注意深くなくてはなりません。
親も教師も
よい子に育てたい、
子どもが将来困らないように、
力をつけてやりたい、
そんな気持ちで、
子どもに接しているはずです。
児童虐待の問題で、
悲惨な事件が後を絶たず、
年間の相談件数も
上昇する一方です。
「体罰」は「しつけ」の言い訳には、
なりません。
虐待まで行かなくても
親や教師は、
「子どもの心を傷つけてはいないだろうか」
と、常に自分の心に
問いかける必要があります。
子どもと教師の関係でも、
「不登校」の原因となることが
不登校の調査結果に、
はっきりと表れています。
教師は、児童生徒に対する、
態度や発言など
より一層襟を正す必要がありますよね。
学校にいる唯一の大人なのですから。
親も教師も周りの大人も
力関係で、
子どもより強い立場にあります。
毅然とした態度はもちろん大切です。
でも、立場を利用した教育は、
避けるべきではないでしょうか。
抑えつけるような子育てや指導では、
誤ったメッセージを
子どもや児童生徒に伝えてしまいます。
「自分の思いを通すためには、
暴力や力を使うことで達成できる。」
と、誤解して学習してしまうことになります。
力関係が入れ替わると
反対に暴力を振るって
自分の要求を通す子どもに
なってしまう可能性があります。
これは、子どもが持っている
「心の傷」に、起因する行動です。
大人が威圧すれば、
子ども・児童生徒は
ほとんどの場合従うでしょう。
それでは、教えたいことが
正しいメッセージとして
伝わらないでしょう。
「納得」と「理解」
それが、子どもが将来にわたって、
私たちの願いを実現してくれる、
正しい指導や子育てではないでしょうか。
これからも
一生懸命に伝えたいですね。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
「勤勉」な子(人)とは
2022/06/29
あなたが、
日本人の「よさ」は、
どんなところかと聞かれたら
どう答えますか?
日本人の多くは、
「勤勉なところ」
「まじめさ」
「思いやり」
などを挙げるのではないでしょうか。
子どもから大人を含めて、
日本人は、
「勤勉である」
ことに、自負を抱き、
価値を見いだしてきた
のではないでしょうか。
子ども(人)に対する評価も、
「何事の対してもまじめで、
一生懸命取り組む」
ことが、美徳でもあり、
子どもの性格や個性に対する
よい評価◎とされますよね。
「勤勉」であることは
素晴らしいことですよね。
では、「勤勉」とは、
具体的に、
どういうことか。
子どもに対して、
本当の「勤勉」とは、
どんな姿勢・行動・態度
であるのか、
教える必要があります。
「勤勉」とは、
「ひとりで何かに取り組む」
「ひとりでこつこつ勉強する」
「言われたことを、
ひたすらずっと続ける」
ことではないのです。
私たちは、
「他人と離れた場所で、
或いは、近くにいても、
ひとりで何かに黙々と取り組むこと」
を、「勤勉」ととらえがちです。
でも、大切なのは、
その中に、
「集団の中で何が果たせるか、
自分の役割を担おうとして、
積極的に関わっていく態度」
が、あるかどうかということです。
例えば、
集団に参加しないで、
テストでいい点を取ろうと、
机にかじりついているとします。
知識をたくさん身につけても、
自分の中だけでは、
活かされていきません。
学んだことは、周りと関わって
影響し合って実を結んでいきます。
勉強したことは、
社会とつながったときに
初めて意味が生まれます。
勉強したことが生きるのです。
私たちは、
子どもがひとりで、
自分の机に座って、
宿題に取り組んでいれば
「本当によく勉強する子だ」
「勤勉な態度で安心だ」
という思いになります。
「勤勉であることの本質」
を、私たち大人が、
しっかりと理解しておき、
子どもと関わっていくことで、
子どもは、きっと「本質」に
気がつくと思います。
子どもは、将来、
社会の仲間入りをして
生きていきます。
人は、ひとりだけで
成長することは、
できませんよね。
親に十分に愛され、
認められることで、
自分に自信を持ち、
他者に共感できる感性が育ちます。
友達と一緒に作業をしたり遊んだり、
学習することを通じて
子どもたちは、
社会に出て人と関わるときに大切な、
協調性、共感性、勤勉さを
身につけていきます。
もちろん、仕事、勉強、習い事など、
ひとりでねばり強く
がんばることも、
大変立派なことです。
がんばる姿は、
素晴らしいですよね。
そのよさにプラスして、
人とのかかわりの中で、
自分自身に対する肯定感を持った子は、
もしも、ひとりで乗り越えられない場面に
遭遇したときに、
きっと、弱さを見せることを躊躇わず、
親や友達に相談することができる子に、
成長してくれるのではないでしょうか。
「勤勉」とは、「自分と社会をつなげること」。
「勤勉」な子(人)、最高ですよね。
メンタルオフィスKaze(カゼ)
時代の変化と子ども
2022/04/21
時代は、平成から令和の時代へと
移り変わりましたね。
人間は、生きている
「環境」という背景によって、
大きく影響を受けて
生活していますよね。
あなたの子ども時代は、
どんな時代で、
どんな生活でしたか?
今のこの時代と、
どのように違いますか?
改めて考えると、
日頃感じない変化に
気づくのではないでしょうか。
私も現在の生活に慣れ、
昔のことは、懐かしく思いながら、
「環境」の違いに驚くばかりです。
子どもは、今、
この時代に生き、
成長しています。
生きて成長している、
今の「環境」が大きく影響することは、
言うまでもありません。
親が育ってきた時代のイメージを、
はるかに超えた「環境」が
子どもを取り巻いています。
遊びの内容や学習環境はもちろんのこと、
家族の形態も大きく変化しています。
スマホにタブレット、ゲームなど
親が子どもの時代には、
無かったものが
あふれています。
食糧事情の豊かさから、
現在の子どもは身長も体重も
はるかに大きくなっています。
学用品、子どものための整備、
あらゆる面で
豊かさを享受しています。
しかし、子どもを取り巻く「環境」は、
豊かさと比例するようにいかない
現状があります。
学校での問題も多くあります。
「いじめや体罰、学級崩壊、
学力問題など」
個々の子どもを見ると、
様々な問題があり
ご家庭の心配は多岐にわたります。
あなたは、お子さんのことで、
どんな心配や悩みがありますか?
子どもの心の中に、
どんな気持ちが隠されているのでしょうか?
とても気になりますね。
「環境」の中に住む子ども、
子どもたちの気持ちや
現在社会の子どもをめぐる問題について、
メンタルオフィスKazeでは、
保護者の方や家庭、地域とともに
取り組んでいます。
教職員メンタルヘルス〈オンライン講座〉開催のお知らせ テーマ〈メンタルヘルス〉
2022/08/03
日程
2022年 8月 7日(日)
20時00分~20時30分
メンタルオフィスKazeでは、
教職員のメンタルヘルスに関わる
様々な問題や課題について
オンライン講座を開いています。
オンラインですので、
全国どこからでも
ご参加いただけます。
お気軽にご参加ください。
教職員の勤務状況が、
非常に困難を極めていることは、
日本国民だれもが
知るところとなっています。
実際に、心理的・物理的に
課題や問題を抱えていない
教職員は皆無であるといっても
言い過ぎではないと考えています。
教職員の休職者も
年々増える一方です。
休職まで行かなくても、
何かしらストレスを抱えたり
体調不良のため薬で治療しながら
勤務している教職員が
多くいるのが
実際の現場の実態です。
無理をすることは、
本当によくありません。
今回は、
「教職員のメンタルヘルス」
をテーマに、
オンライン講座を開きます。
現在、ストレスを抱えている方、
体調に不安のある方、
または、気になる方、
こんな方に講座を
受講していただけたら
うれしいです。
学校は教職員が元気であってこそです。
教職員のメンタルヘルスに、
メンタルオフィスKazeのオーナーが
お話をします。
ご希望の方は、下記よりご連絡ください。
zoomを使って、行います。
追って、リンクをお知らせします。
ご連絡はこちらから⇩
https://office-kaze.net/askus.aspx
メンタルオフィスKaze(カゼ)
〈不登校〉子育てオンライン講座開催のお知らせ
2022/06/10
子育てオンライン講座開催のお知らせ テーマ〈不登校〉
メンタルオフィスKazeでは、
子どもに関わる様々な問題や課題について
オンライン講座を開いています。
オンラインですので、全国どこからでも
ご参加いただけます。
お気軽にご参加ください。
不登校は、
「令和2年度文部科学省調査結果」では、
小学校中学校の
不登校児童生徒の人数は、196,127名です。
高校生は43,051名です。
大変な人数に及んでいます。
また、減少していくのではなく
毎年増加し続けています。
親として、大変気がかりな
「不登校」をテーマに、
オンライン講座を開きます。
現在、お子さんが不登校である。
または、気にかかる。
興味がある。
こんな方に講座を
受講していただけたら
うれしいです。
親は、常に子どもを
心配している人です。
親の願い
「元気に学校に通い、友達と仲良く勉強をしたり
活動をしたり、楽しい学校生活を送ってほしい。」
を、共有しながら、
「不登校」の原因と課題、
どのように解決していくか等について、
メンタルオフィスKazeのオーナーが
お話をします。
ご希望の方は、下記よりご連絡ください。
zoomを使って、行います。
追って、リンク、日程をお知らせします。
ご連絡はこちらから⇩
https://office-kaze.net/askus.aspx
メンタルオフィスKaze
〈いじめ〉子育てオンライン講座開催のお知らせ
2022/05/28
メンタルオフィスKazeでは、
親として、子どもの学校生活で、
一番気がかりな「いじめ問題」を
テーマに、オンライン講座を開きます。
親の願いは、
「元気に学校に通い、友達と仲良く勉強をしたり
活動をしたり、楽しい学校生活を送ってほしい。」
しかしながら、現実的にいじめは
無くなってはいません。
いじめが原因となって、
不登校にもなってしまうことも考えられます。
そんな親の大きな心配について、
メンタルオフィスKazeのオーナーが
講座を開きます。
ご希望の方は、ご連絡ください。
zoomを使って、行います。
追って、リンク、日程をお知らせします。
ご連絡はこちらから⇩
https://office-kaze.net/askus.aspx
メンタルオフィスKaze
悩める方への「オンライン講座」 開催について
2022/03/18
私も教員をしているときに、
興味を引かれる講座や講演を
聴きに行くことがよくありました。
教育にかかわらず、
様々な著名な方のお話を、
テレビや動画で見るのも好きでした。
書籍を読むことも素晴らしいことです。
でも、
直接お話を聴くと、その臨場感から、
伝わってくるメッセージを
増幅させてくれます。
そこで、私も微力ながら、
「子どもたちや教員達に
話してきたことも、
ライブであり講座ではないか。」
と思い、
「オンライン講座」を開催していくことにしました。
コロナウイルス流行によって、
「オンライン〇〇」も、
普通になりました。
全国どこにいても授業や会議、
講座、講演、サークルなど
多様な学習会や会合に
参加できるようになりました。
では、なぜ「講座」や「講演」
などに参加するのでしょうか?
それは、私たち人間は、
何かしらの悩みや課題を抱えて
生きているからに他なりません。
そして、そこから何かしらのヒントを得て、
自分なりに内容を咀嚼し
気持ちが整理され、
なるほどと思ったり、
明日から取り組んでみようと
ポジティブになれたりする。
あなたも、こんな経験がありませんか?
オンラインですので、
お子様がいらっしゃったり、
何かご用事ができたりしてもオッケー。
自宅に居ながらリラックスして
受講していただけます。
オンライン講座は、
「子育てや教育、福祉」
のことを中心に、
随時開催していきます。
具体的な内容は、
その都度お知らせします。
また、ご希望の内容がありましたら、
計画を立てていきます。
お知らせいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします!
あなたとお会いできることを
楽しみにしています。